HOME  >  BLOG

Creator Blog

蔡俊行フイナム発行人ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

代官山通信

蔡俊行
フイナム発行人

ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

Blog Menu

ディープ東京

2009.03.06

このエントリーをはてなブックマークに追加

 実家が引越すといって、いま向こうではその作業が粛々と進められている。30年以上生活していた家なので、古い家具やその他書類などが多数発掘されているようだ。
そんな実家から昨日一箱の荷物が届いた。
昨夜はへべれけな酩酊状態で帰宅したので今朝開封したところ、なんと幼稚園時代に描いた絵の数々が入っていた。姉の手紙と共に。
幼稚園時代に描いた絵の作品数点と、小学3年生時の試験答案送ります的なことが書いてあり、それらを見て家族で大笑いしたともあった。笑わんでくれ。
しかし自分も笑いながらもじーん、となってしまった。40年以上前の古代文書である。クレヨンの色はまったく色褪せず、台紙に歴史は感じるがコンディションはばっちり。
まったく記憶にない絵、答案。良くできたプロップスのようである。
処分するなり保存するなり好きにしろとのことだが、この年だともう処分できないだろう。対象のない懐かしさとでもいうのだろうか、ぼんやりとした郷愁のようなものを強く胸に抱いてしまった。

 郷愁といえば京成立石もそうだった。
昨日ははるばる立石まで行き、ホルモン、おでん、ギョウザ屋をはしご。1000円で酔っぱらえるワンダーランドという前評判通りの昭和加減さ。こちらも子供の頃を思い出すような光景だった。
いないのは傷痍軍人や街のちんぴらやくざといったキャラクターだけ。っていつの時代の話だろう。
ホルモン屋は自分も含めておじさんしかいない。店員さんも含め、みんなキャラが立っている。ほんとうに楽しい。
香港や韓国に行ってマーケットなんかをのぞいてみると、屋台などでみんな飲み食いしていますよね。そんなときおおアジアだなあなんて感想をいだくのだけど、そういう意味で立石も大アジア。外国から来たお客さんを連れて行くにはもってこいだと思いました。
関西にはこういうのはまだ色濃く残っているイメージがあるのだけど、東京もいえいえ負けていません。ディープ東京を堪能した一日でした。

※コメントは承認されるまで公開されません。