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ハイファッションも休刊
2010.01.12
ファッション誌、ハイファッションが休刊するという噂が駆け巡っている。某セレクトショップのプレス関係者がこれも某としか書けないが、広告代理店の方から聞いたということなので間違いない情報だろう。ネットのニュース等を見てもまだ出ていないのでかなり早耳な噂。
それにしても雑誌の休刊ニュースは、いまではもう珍しくなくなった。先日クルマ雑誌のNAVIの休刊というニュースも聞いた。今年はいったい何誌がこうした寂しいニュースを伝えてくるのだろう。
どこかで読んだのだが、10年前に比べるといま我々が接している情報量は400倍以上だという。ネット、携帯、放送、その他すべてひっくるめるとそうなるのだろう。そういう時世で雑誌がどんどん売れるはずはないというのは分かるのだけど、なんかこう腑に落ちない。なぜなら雑誌というのは、自分で言うのもなんだけどかなりその道に精通しているスタッフたちが真剣に作っているメディアだ。裏も取っている相当信頼できる情報メディアである。
さらに企画力もある。テレビの番組だって、その会議に出てもらうとわかると思うが、いろんな雑誌を机においてあれこれ企画を立てていたりする。つまり雑誌とか新聞とか、いま元気がなくなっているメディアこそ、他媒体のネタ元なのである。全部がそうだとは言えないが。
そんな雑誌が減っていくと各方面で困る事態になると思うのだがどうなのだろう。
服がどんどん安くなっている。
短期的に見るととても嬉しいことだ。安くてもそれなりのトレンドやクオリティの服が手に入る。しかしその影響で多様性を誇っていたファッション産業がいまずたずたになっている。適者生存という進化論でいうと確かに生き残れないものは退場、でいいかも知れない。しかし多様性のない種というのは、長続きしない。
ぼくの住んでいる街には小さいながらも商店街がある。大学がある街なので結構な人通りもある古くからの商店街だ。
だが、ここも家賃が上昇し、現在ではチェーン店の飲食店ばかりが並ぶまったく没個性な商店街になってしまった。こういう顔の無くなった商店街がこの先、ずっと繁盛していけるのだろうか。
様々な業種で同じ事がいえますね。
大資本がないと生き残れないのか?
小さくとも個性あれば生き延びれるか?
わたしは10年以上NAVIの愛読者でしたが、ここ最近は編集長が何度も変わったり、誌面も中途半端でおもしろくない状態だったので休刊は当然では。不況のせいもあるかもしれないが「不況」のせいばかりでは無いと思う。