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蔡俊行フイナム発行人ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

代官山通信

蔡俊行
フイナム発行人

ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

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英語公用語化

2010.06.24

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 ユニクロが社内公用語を英語にするというニュース。ぼくはその昔フリースブームの頃、ユニクロの仕事を手伝っていた。雑誌の広告やカタログ作りなどでマーケティングチームと毎週ミーティングしていろんな案件に携わっていた。あまりにも毎週のように山口に呼ばれるので、全日空の上級マイルメンバーにもなれた。いまでも引き続き通用するステータスだ。飛行機に乗る度にあの頃のことを思い出さずにはいられない。

 当時から社長である柳井さんは、社内公用語を英語にしたいというようなことを言っていた。人材を広く世界から集めるためには、辺境(©内田樹)の言語が公用語では誰も見向きもされない。そんな思想がベースにあったのだと思う。

 なので幹部クラス、後に社長や副社長になる人達も当然、英語スピーカーを採用していたようだ。後の社長の玉塚さんも副社長だった沢田さんも英語は得意だった。

 仕事にしても当時から海外のデザイン会社に仕事を振ったり、外国人のコンサルタントをつけたりもしていた。外国好きというより、壮大な計画があったのだろう。

 しかし急成長の社内には叩き上げの職人気質の社員や、店長から本部に移籍になった人々など決して英語ができる人たちばかりではなかった。だがこの10数年で人はどんどん入れ替わり、外部から優秀な人材が揃ってきた。将来、マーケットが縮小する日本国内だけでは成長が期待できないとなると誰もが考えるのがグローバルマーケットだ。そういう意味での英語公用化への舵取りだと思う。

 ちなみにTOEIC700点が基準だそうだ。日産が確か800点、韓国のサムスンが900点というから敷居は高すぎない。TOEICの受験者はこれからどんどん増えそうだが、英語が苦手は人にはつらい現実だ。たぶんユニクロに限らず、日本の大手の企業は、仕方なく英語公用語化を選択せざるを得なくなるだろう。

 これも日本の市場が縮んでいるのが原因。これからも子どもたちには英語が必須だ。小学生から英語を教えるのに賛否渦巻く日本国内だが、もう待ったなし。英語を扱える人は出世道への乗り入れが許されるが、扱えない人にはガラスの天井が頭の上を覆っている。

 もちろんぼくらのような小企業はこの限りではないが、20年もしたらずいぶん景色は違って見えるかも知れない。

 自分自身ももうすこし英語ブラッシュアップしないとね。TOEICテストで700点なんて絶対無理。いや、就職しようとしているわけではないですよ。

Comment: 1

■ユニクロ:新世界戦略 英語公用化…12年3月から―思ったほど難しいことではない?

ブログ名:Funny Restaurant 犬とレストランとイタリア料理

こんにちは。ユニクロが新世界戦略としては社内の英語公用化を実施するそうです。日本は、多くのマスコミがいうように、輸出大国ではありません(GDPに占める輸出の割合は、日本16%、中国ドイツなどは40%以上)が、海外からモノやサービスを購入する際にも、英語は必須なので、この動きは当然といえば当然です。
私自身は、この動きが加速されれば、もっと日本語に対する関心や、日本文化に対する関心が深まるのではないかと期待しています。そうして、海外にもっと日本の真価を伝えられるようになるのではと期待しています。詳細は、是非私のブログを御覧になってください。

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