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蔡俊行フイナム発行人ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

代官山通信

蔡俊行
フイナム発行人

ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

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食べるもの雑感

2010.09.29

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 今日の昼食にパスタを食べようと思ったのだが、直前に気が変わって韓国料理にした。なんとなくスープものが欲しくなり、まだ寒くはないけどチゲ鍋が恋しくなったのだ。で、いつも行く近くのお店で辛くない方のチゲを頼んだ。赤いの食べると汗が止まらなくなるからね。

 食後ぼんやりメールをチェックしていると、今夜の会食の案内が。厳密に言うと昨日届いたメールなのであるが、お店まではチェックしていなかった。調べてみると広尾にあるイタリアンレストランである。え、もう少しでニアミス? 昼の気まぐれは後から見ると好結果だったということだ。

 以前、鴨を食べに行く日の昼に蕎麦屋に入って鴨南蛮を食べるというバカなふるまいを行って後悔したことがある。二の舞にならなくて良かった。

 ここまで書いていつも考える疑問というか不思議について今日はつらつらと語ってみようと思う。

 日本国民が全員がそうではないと思うが、ぼくらの周りの人々は、昼と夜に同じ系統の食事をするのを忌避する傾向にあるということだ。つまり昼間、中華料理を食べた人に夜、中華レストランに誘ってもあまりいい顔をされないのである。特にそれは物理的距離と文化的距離にそれなりに比例するのではないか。

 中華はともかく、イタリアンとかフレンチだと尚更昼夜のダブルヘッダーを人々は嫌う傾向にある。さらにインド料理だとか、モロッコ料理だのになるとさらにその傾向が強まる。普段あまり食べ慣れてないものであればあるほど、続けて摂取することに対しての免疫が出来てないのではないかという仮説である。

 確かに和食であれば朝昼夜、ずっとでもいいという人は多いはずだ。しかし、朝昼夜メキシカンというのはちょっとした苦行になるのではないかということだ。現地の人にとっては、毎日食べる料理なのだが、文化的距離が離れてしまうと続けて接種するにはやはりキツイものがある。

 韓国料理や中華料理は、文化的にも距離的にも日本と近いので三食同じでもなんとかなりそうである。朝はお粥、昼は麺、夜は満漢全席なんて香港で経験したことあるけど、まったく問題なかった。思い出したが、その香港取材、滞在の11日間、意地になってずっと中華系のレストランで食事した。外来種のレストランは一切排除。その時にああおれは香港でやっていけると正味感じたのをフラッシュバックしてしまった。

 ついでに言うけどオーストラリアでも同じようなチャレンジをした。2週間半の出張期間、絶対に和食を食べないというやつだ。テーマが決まれば面白いものでレストランも選び易い。コーディネーターの方も喜んでこの挑戦に協力してくれてシドニー中のワインを全部飲む勢いであった。それはともかく。

 つまりこうして連続して食べるのはちょっとなあと思う異文化の料理というのはむしろ体に負担をかけているのでないのかというのが今日皆さんに投げかけたい疑問である。人の体は欲するものを欲する。甘いものが食べたい時はなんとなく体が疲れているときだし、酸っぱいものが食べたい時は、まああれだね、いろいろ事情がある時ですよ。

 そういう意味で言うとぼくは毎日お寿司でいい。いやお寿司がいい。朝昼晩、食べ続けるとそれも体に負担だが、むしろそれでもいいくらい。健康をお財布の中身を考えて時たまにしか行かないが、TOTOビッグが当たったら、一ヶ月毎日でも通うかも知れない。

 何が言いたくなったのか分からなくなった。ともかく今日は和食、明日はフレンチ、明後日イタリアン、なんて食生活を送っているのは、宵の口の恵比寿駅にたむろしている女性たちか一部の都会に住む日本人だけである。世界中の人々は質素な食生活を送っているというのに。

 さらに話がとっ散らかってきたのでこの辺で、キーボート叩く手を止めよう。

 結論、長生きするには質素な和食とほどほどのお酒。泉重千代さんもそう言ってたと思うよ。

Comments: 2

パチパチ。
とても面白かったです。
ところで、南井さんはブログ連載お休みですか?

ありがとうございます。推敲も何もしないただの書きなぐりに結構なお言葉。精進します。

南井さんのブログも更新されていますよね。

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