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読む力
2010.10.04
以前は隅から隅まで読んでいた週刊誌であるが、最近は通しですべてを読まなくなった。読みやすい記事だけを選択して読んでいる。特に事件モノの興味は失せてきている。なんでなんだろう。しかも何かのトピックを読んでいても、最後の数段落はナナメ読みというか、一瞥のみということも少なくない。どうにも読む力というのかそういうのが減ってきているような気がする。
先日、ベストセラーリストに入っている『これから「正義」の話をしよう』(マイケル・サンデル著)を買ったんだけどこれも途中で中断している。読みづらい翻訳文とややこしい比喩、そして小難しい哲学の話ということもあって難易度は低くない本であるが、以前ならすいすい行けたはず。それがどうにも頭に入らない。
そんなときこんな本を見つけた。『ネット・バカ インターネットがわたしたちの脳にしていること』(ニコラス・G・カー)。
昨日図書館で借りて途中まで読んでるんだけど、言っていることはつまりネットであちこちつまみ読みしているせいで、長文の本などをダラダラ読むということが脳に苦痛になっているという仮説である(と思う、なんせ途中なので)。
ほうほう、と頷きながら読んでいるのだけど、そういうこの本自体も決して読みにくい翻訳本だというのがちと困る。結局、夕方まで読んで、そこで違う本に乗り換えてしまった。脳はどうも楽な方楽な方へ人の誘導するようだ。
いずれにせよ読む力がずいぶん減った気がする。活字中毒とは言わないけど、手すきの時、何か読んでいないと落ち着かなかったのだが、最近どうも変わってきた。ぼんやり何かを考えることも少なくない。
年齢的なもんか、ネットバカになったのか。
もしかするとただのバカになったのかもしれない。
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