一緒に仕事しましょう - 代官山通信（蔡 俊行）

　今日また新しいスタッフの募集記事を書いた。世の中、就職難だというのにこちらは人材難。どうにも雇用のミスマッチが歯がゆい。当然ながら一流大生は、うちのような会社は見向きもしない。特に思い入れのある職種があるとか、どうしてもやりたいことがあるという学生以外は、安定度の高い大きな会社を目指すことになる。金融とかメーカーやサービスに関係なく。これは高いところから低いところへ水が流れるごとく、当たり前のこと。

　そうした大企業が雇用を制限しているので、どうしても就職難ということになる。そこであぶれている人たちを我々のような中小企業がすくってあげられればいいのだが、学生が無理という以前にこちらの方も無理なのである。

　我々のような小さな会社は新卒くんを育てられる余裕がない。人や職種にもよるが、例えば編集業務なのでは実務を任せられるようになるまでどうしても2〜３年はかかる。そこまで人材を育てて今度は「新人3年ルール」で転職なんてされた日には、泣くに泣けない。そういう新卒くんはやはり大きな企業さんが育ててくれないと日本経済は回っていかないのである。大きな会社にはほんと、ここは頑張ってもらいたい。

　例えば国がぼくらのような小さな会社に新卒くんを採用したら例えば2年間、職業訓練のためということで給与額の1/3とか1/2とかを負担してくれれば、いいのになと思う。そうすればほんの少しくらいは、この就職難の時代に貢献できると思うのだが。まあ無理だろうけど。

　ともかくこんな時代だけど、ぼくらの会社はそれなりに好調だ。とにかく編集のスタッフが足りないため、いまいるスタッフの仕事量が嵩張って、いまではかなりの仕事を断っている状態。これまでお付き合いのある会社からの仕事まで断るのはどうにも辛い。

　また、新しい業務も並行して進んでいる。そちらにも人がいる。なので募集です。

　これまでフリーランスでバリバリやってたんだけど、この時勢で仕事が少なくなってきている編集者、コピーライター、グラフィック・エディトリアルデザイナーの皆さん。これからは組織で戦わないと苦しい時代です。優秀なあなたに仕事を頼んでも、あなたがいつインフルエンザに倒れるか分からない。携帯プレーヤーを聞きながら無謀運転する自転車に轢かれて入院するかも知れない。いま企業は不安定を嫌いますからね。なので力を集めてこの不安定な時代を乗り切るのが、得策だと思うんです。みんなで力を合わせれば、これまで以上の品質の仕事とやりがいが手に入るはずです。どうですか、ひとつぼくらに力を貸してくれませんか？