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国はダメだねえ
2011.08.03
推定無罪という言葉がある。
起訴されたら99%は有罪になるという日本でこんなことを語っても仕方ないと思うが、検察が被告の有罪を証明しない限り、被告は無罪であるという原則である。アメリカなんてこの原則が大いに生きている。先般話題になった「ケーリーちゃん事件」。アメリカ中が激怒した茶番のような裁判も結局検察側のチョンボにより無罪となった。古くはOJシンプソン事件もそうですね。
この原則というのは、万に一でも有罪にするには合理でない部分がある限り、残り99%が真っ黒でもシロということになる。
ジョン・グリシャムの作品名でもありました。
今日、夏休み前の特別号となったいつもよりすこし厚めの週刊誌を2冊ほど読んだ。どちらも震災から原発、そしてカタストロフに対する政府の対応のまずさをこれでもかというくらい批判している。その矢面に立たされているのが、菅首相だ。こんなにイヤなやつはいないと政府関係者が語ったとか、あの時の判断がこうだったから被害が拡大したとか、原発周辺に居住する人のことをまったく無視しているとかそういうことを書いている。
本当かも知れない。あるいはすこし脚色しているのかも知れない。しかし書かれている証言はほぼ本当なんだろう。
しかしである。もしからしたらという疑念も飲みきった飲料ボトルにわずかに残る数滴ほどはあるかも知れない。たぶんクロなんだろうけど、そうであれば誰か本当にそれが事実であると立証して欲しい。
そういうのを暴くのがジャーナリストの本来の仕事なのに、記事を読む限り、血気迫る力がない。なんなんだろう、この空気。
週刊文春で池上彰さんがレポートしている「民主党失敗の研究−3つの呪縛」というのは整理されていた。特に政治主導の呪縛というレポートは震災後、どうして国は機敏に動く出来なかったのか、その構造について書いてある。なるほど合点がいった。買って読んでみてください。
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