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因果はめぐる
2011.08.23
夏が戻ってきた。多くの人が涼しくなって良かったと言っていたけど、ぼくは夏が好きなのでまだまだ彼には居座って欲しい。おかえり夏、ってもんだ。靴下を履かない生活というのがぼくの理想のライフスタイルなのだ。常夏とは言わないけれど、暖かい場所で暮らしたい。それと人種差別のないところで。
日本国内でそんな暖かい場所というと沖縄ということになるのだろうか。真冬の沖縄に行ったことがないのでどれくらいの気温になるのか分からない。12月にロケに行ったことがあるが、その時は肌寒かったけど海に入れた。なのでもしかしたら理想の環境なのかもしれない。しかしぼくのイメージする靴下の要らない場所というのは主にアメリカのどこかの街なのである。
そういうところには好むと好まざるとに関わらず、差別的偏見を抱く人も少なからずいる。そういうのは本当にうんざりする。すこし前にノルウェーで起きた爆弾事件と69人を射殺したテロ事件のベースにもそうした思想があったようだ。移民政策に関する不満とでも言うのだろうか。
こうした問題はいま世界中で起こっている。グローバル化なんて言葉を使うまでもなく、経済力の差、貧富の差がある限り、ないところからあるところへ人々は移動する。自然の摂理に近いと言ってもいい。
日本も世界中から人々が集まってきて随分国際色が豊かになってきた。一方でそれをよろしく思っていない人たちもやはりいる。
先週末、某テレビ局に対し韓流プログラムの放映が多いというクレームでデモが起きたというニュースがネット上で話題になっている。テレビをはじめ多くのメジャーメディアはほとんどが、これ問題をスルー。これって火にさらに油を注ぐ行為のような気がしてならない。このデモの目的は、偏向放送に対するクレームだった。その勢いが人種対立などに曲折しなければいいのだけど。
ちなみにこのところ経済に元気のない日本である。原発の問題もまだ未解決。GDPで中国に抜かれ、この先人口は減少し、税金は上がる。それでも社会保障のアテもなく、成長の期待が乏しい国。
一方中国は共産党の独裁政権という問題はあるにせよ、勢いはある。もし仮に彼の国で政変が起こり、民主化されたとしたらどうなるのだろう。10年後20年後のことは誰も分からない。もしかすると貧しくなったこの国から彼の国に移り住もうなんて考える人たちもいるかも知れない。
因果はめぐる。争いごとはなくならない。
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