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蔡俊行フイナム発行人ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

代官山通信

蔡俊行
フイナム発行人

ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

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答えにくい質問

2011.10.12

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 そろそろ雑誌は年末号の編集をしている頃。プレゼントに何あげる的なアンケートが舞い込む季節である。フイナムは電子メディアなんで締め切りはもう少し先なのでまだこの企画は温めてないが、たぶん何かしらやる予定。

 それはともかく、◯◯さんへ贈るプレゼントは何? なんて聞かれてもすぐに気の利いたものを思いつくわけでもない。少なくともこういう気の利く系の贈り物は苦手。開店祝いや出産祝いなんて目的があるから簡単だが、前述の企画系はセンスが問われるのでなんかやだ。

 他に年末年始に読みたい本とか映画なんてのも答えにくい。どうにも頭の中を探られているようでむずむずする。自分の書棚を他人に見せたくないという心理と同じものだろう。そういえば某誌でクロゼットの中見せて下さい連載が一時あったが、あっという間になくなってしまった。ああいうのを見せたがる人というのはそうはいないもんだ。

 ともかく色々策を講じて自滅するパターンに陥る。なのでシンプルにいけばいいのに考えすぎるのだ。

 これまででいちばん好きな小説な何かとか、映画は何かというのもなかなか答えれない質問ですね。

 でもぼくは映画に対する答えはある。それは「ジョーズ」。なんてったって人生で最も衝撃を受けた映画だ。こういうものはそれを観た年齢や環境がものすごく左右すると思う。これは中学生時代に観た。ショックだった。もう海に入れないと思った。いまだに海で泳ぐ時、あのシーンがまぶたに浮かぶ。少なくともあの衝撃を超える経験はいまのところない。作品自体の良し悪しとかそういうのを言えば他にもあるのだろうが、この件で小一時間は喋られるという意味では断然「ジョーズ」。

 でも若い頃はちょっと突っ張って変なことを言っていたような気がする。ゴダールがどうとかフェリーニがどうとか。本当は全然面白いと思ってませんでした。すみません。

 人生二番目に印象に残った映画もこの際だから告白します。「エクソシスト」です。

 2年くらいひとりで夜中トイレに行けなかった。

 

Comment: 1

藤原ヒロシさんが若い頃ユーミンが好きと言い出しづらかった、ってエピソード思い出しました。大人になるって面白い。

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