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蔡俊行フイナム発行人ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

代官山通信

蔡俊行
フイナム発行人

ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

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驚愕の事件

2012.03.12

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 先週末あたりからtwitterを追っていると知り合い数名が、最近亡くなった人に関する連絡をしていた。やや引っ掛かりがあったので、それら知人の過去のツイートを紐解いていくうち、なんとなく輪郭が浮かび上がってきた。

 ・共通の知人が死んだ。
・若い死であった。
・とても残念だ。
・通夜、葬儀が近く行われる。

 大体こんなことである。こちらに直接連絡がないので、たぶんぼくの知人ではなさそうである。しかし引っかかったのは死んだ彼の職業である。ツイートによるとどうやらヘアメークの方のようだ。こんな仕事をしているとヘアメークやカメラマンなどの知り合いは多い。だから知人たちの話につられてしまったのだ。

 しかし時間が経つにつれ、さらなる情報が飛び交い始めた。

 ・ケンカであったらしい。
・そして殺害されたらしい。

 そしてその後、亡くなった方の名前までタイムラインに載っていた。確かに知人ではなかったが、気になったのでニュース記事を調べてみた。すると世田谷に住んでいる45歳のヘアメークの方だということがわかった。

 環状8号線沿いの大手家電店で、来客同士で揉めて、外に出て喧嘩のことのようなことになり、暴行を受けて亡くなったと報道されていた。しかも小さなお子さんが2人もいるという。

 昨日は震災からちょうど一年であるが、このニュースの衝撃もあの災害に負けず劣らず大きかった。年齢や職業が近いこと。住んでいる生活圏が近いこと。そしてこのようなトラブルは自分にもたまに降り掛かってくること。とても人ごととは思えない出来事である。「死亡事件」ということを除けば。

 容疑者はその後警察に自首し、正当防衛を主張しているらしい。とどめを刺さなければこちらがやられると思ったというようなことを言っているらしい。犯人は27歳だという。手加減ということを知らないのか。

 自供によると、家電店で手の骨だかをポキポキ鳴らしているところを被害者に注意されたのがケンカの原因ということらしい。そんなことでとどめを刺さなければならないほど、相手に暴力をふるえるものなのだろうか。ネット上のニュース映像から容疑者は、暴力団関係や不良青年的には見えない。むしろどこにでもいる普通の若者という感じである。それもさらにこの事件を恐ろしいものしている。

 どこにでもいそうな青年が些細なことで人を殺すほどの怒りを暴発させるのである。ある意味、通り魔事件くらい恐ろしい。

 残された家族のことを思うと胸が痛い。容疑者側もまさかこんなことになるとは思わないで家電量販店に出かけたはずだろう。なんでこんな事件が起きたのか。きちんと検証した後追いの報道が欲しい。

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