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石光 史明VISUAL CONNEXION C.E.ONY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪visualconnexion.com

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石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O

NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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2010.09.22

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つい先日のこと。
映画を見終わった足で最近リニューアル・オープンをした銀座三越に立ち寄ろうとしたのですが、松屋前の交差点に白い杖を片手に辺りを見回している年配の方が。

基本的な僕のポリシーとして、各々の生活パターンや様々な感情、そして出来る限り自立した生活を望まれている(もしくはそのために努力されている)であろう事を尊重して、明らかに路頭に迷っているであるとか、倒れているという場合を覗いてむやみやたらに手を貸さないようにしています。

この方も足下の黄色いパネル付近に立ち止まり普通に信号待ちをされていたので、その事だけを確認して通り過ぎたのですが、何か気になって振り返ってみるとグルグルと同じところを見回されていて明らかに迷われてる様子。

慌てて戻って声を掛けたところ「今は三菱東京UFJの前で合っていますよね?松屋を出てからちょっと解らなくなってしまって」との事。

そこで「どちらまで行かれるのですが?」と尋ねると「近くに教文館という書店があるのですが...」。とっさに頭に浮かんだのは「そんな本屋知らない」という事実。だって東京で生まれ育った僕ですが、普段銀座なんて何の用もないんですから(笑)。

で、困ったなぁ...と思っていると「もしここが銀行の前なら信号を渡ってすぐ左手にあるはずなのですが」と見渡すと確かに書店が(ホッ)。で、ちょうど信号も変わったので一緒に手を引いて渡って入口まで案内しようとすると「その先に電話ボックスがありますよね?その先の脇から入るのでもうここで大丈夫です。とも事。

何の事かよく解らぬまま、まぁ本人が大丈夫だというのだから大丈夫であろうと判断し渡りきった所で別れたのですが、そのあとも行く先を見守っていると本当に器用にビルの階段や段差で地形を読み取り?スッと脇に消えたので驚いたのですが、よく見るとそこには裏口らしきものがあって、きっとそこから入るとお目当てのものが探しやすいのだろうと推測して感心したものでした。

あ、別に僕の行動云々ではないんですよ。
ただ普通に考えてみて下さい。銀座松屋前ですよ!何百何千という往来があるであろう都心の一等地を歩いている人には、他人が困っている事にも気付けないんですかね?

決して都会の喧噪せいではないはず。
そりゃ不景気になっても這い上がれない訳ですよ、この国は。


根本的には国民性ゆえの明るさが大半に作用しているのは明らか。

これが我が国であればこうもいかないでしょう。そのあたりは以前ご紹介した「ホームレス・ワールドカップ」にしてもそうですが、フイナム読者の皆さんの世代ならば違った見方もあるのでしょうが、この国全体を支配しているであろう古き悪しき習慣が蔓延している現状ではそう楽観視も出来ないはず。

もちろんそれらが全てでは無い事は明らかですが、豊かと言われている国でも万事が良い訳でもなく、貧しいと言われている国においても全てが悪いわけでもない。ある意味本当に気持ちの持ちようひとつだと痛感させられる作品。

★★★★★

なんて小難しい事は考えずに、素直に「おおスゴい」って楽しむべき作品だと僕は思います。そしてそれによってサポートの輪が広がり、結果的にいい結果も導くのではないでしょうか。

だって当のスタッフ・ベンダ・ビリリが自分たちの可能性を信じて突き進んでいるのですから、外野がとやかく言ったら叱られます(笑)。

それにしてもあの自作?弦楽器の彼にちゃんとしたギターを渡したらどうなるんだろう(つまりちゃんと演奏できるのかな?)なんて横しまなことを考えてみたり...

でも普通にライブに行ってみたい。
別にどこの国のどんな人で、元気であろうがなかろうが、これが素直な気持ちです。

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