Boolog A Go-Go!
石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O
NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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Nothing wrong...
2010.11.24
一通り映画を観てい考えさせられるのは、「お国柄」という事。
様々なジャンルの様々な作品があるのですが、ある特定の部分、特に人間の最も暗い、陰な部分を表す時に顕著に表れると僕は思っています。
ある出来事や部分をどう言い回して解釈させるかによって、とても悲観的なものにも、その反対に陽気なものにも捉える(捉えさせる)事ができる。
そして、その重要な役割を果たしているのが、「言語(語感)」でありその背景にある「お国柄」だと思うのです。
この作品でも、ある子供のあだ名がその子の疾患を食べ物に例えているものがあるんですが、思わず吹き出してしまう。別に卑下しているのではなく、子供たちの純粋さにクスっとしていまうのですが、それって語感の魔術だと思うんですよね。
もし普通にこれが日本語だったら、やれ不快だとかけしからんという意見があってもおかしくないと思うくらい。でもそれがフランス語になることによって語感だけではなくその文化的な背景が、何気ないシーンなんですけれどお国柄が最も良く出ていてるだけではなく、作品全体のトーンを表しているところに好感が持てました。
とても幻想的かつ素敵なお話し。
そして僕の記憶の中では、人生の中で最も涙し嗚咽を抑えるのが困難だった作品。正直最後の方は鼻水と涙で顔がかゆくなってしまったほど。
でも例え創作であっても現実においても、子供の死をメインに取り扱うものは苦手なのです。小さな棺も墓石も...全部。
なので今回は無星。
何か★を付けて評価する気にも、かといって☆でもない、そんな気持ち。
まぁ、そういう部分も含めて僕の感想だと思ってもらえればと思います。
ただ一貫して感じたのは全体的に色の綺麗な作品だという事。別に明るい色調、どちらかといえば暗いトーンの中にある色の美しさが、作品の中にある希望とか信頼を表しているようでとても良かった。
主人公の少年も、仲間達も大人達も含めてすべての俳優陣もいい。暗いお話の中にもユーモアと希望を忘れないお国柄が出ているところがとても良かった。良すぎるくらい。
なんだよ、どっちだよって?...ええ、かなりオススメですよ(笑)。
ただ苦手なだけです。もう映画館であんなに泣きたくありません。
あと毎度の事で恐縮ですが邦題の話。なんか「僕のエリ 200歳の少女」を思いださせる感じがしてどうなんですかね?原題(英語版)は「Oscar and the Lady in Pink」と全くの見たまんま。いや確かに邦題も全く嘘じゃないんですけれども、もうちょっと明るめの感じの方がしっくりしたのかなと...
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