Boolog A Go-Go!
石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O
NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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あなたはVISIONAIREを知っていますか? <29>
2011.05.25
マリオとの出会いの中で一番面白かったというか記憶に残っているのは、回顧展でもパーティーでもなく、その後の東京巡りでしょう。
...と言っても10年以上も前の事なので、どこに行ったかはすべて覚えているわけではないのですが、印象に残っているものとしてはまずは渋谷のセンター街にあるゲームセンター。とにかく当時爆発的に流行っていた「プリクラ」を滅法気に入ってしまい、撮りまくるのなんの(笑)。
挙げ句の果てには帰り際に持ってペルーに持って帰りたいから北米で買えるルートを知りたいとか、とにかく押しがスゴい。最初は冗談だと思ってたけれど結局はセガに電話をして実際に問い合わせましたのですが、1台の価格もそうなんですが消耗品やらメンテナンスやらで結局割りに合いませんよって担当者になだめられて撃沈。
でもマリオの名前を冠して当時のスーパーモデルだったリンダやナオミをフレームに入れるって画期的なというか、マリオじゃなきゃできないアイデアだったと思うんですけどね。ここに載せようと思ってこの時撮ったプリクラを探したんですがちょっと見当たらなかったので、また機会があればUPしようと思います。つい最近見掛けたはずなんですが...
次というか、僕の価値観を大きくかえたのが、ギャラリー巡り。
これは本当に衝撃的でした。
だって彼にとってギャラリーっていうのは見るところじゃなくて買うところなんですから。まぁ今となっては当たり前の機能って思えるんですけれど、当時の自分にはまだそういうイメージがなかっただけにとにかく驚きました。
だって飾ってある作品を見ないでいきなり倉庫に行ったり、ドローワーから作品を出させたと思ったら価格交渉ですもん。ただその佇まいというか立ち振る舞いはとても勉強になったのを覚えています。
捕足しておくと彼は写真のコレクターでもあって、パリのアトリエや自宅をはじめ各国にある別荘に飾るだけではなく、将来は母国ペルーに美術館を作るべく日々黙々と膨大な量をコレクションをしているのです。
ですからこの時もとあるギャラリーで森山大道やアラーキーといった有名どころはもちろん、彼のお眼鏡にかなった作品をお買い上げ。最終的には帰国後に僕がまとめてパリに向けて発送しましたが、本当に物の見方が変わった瞬間でした。
そういえばこんなエピソードもあります。
青山にある青山ブックセンター本店を訪れた時の事。普通に買い物をすべく写真集を物色していたのですが(目敏い店員さんはすかさずマリオの作品が載っているファッション誌にサインをもらったりしていましたが)いくつか目に留まった写真集の中に菅野純さんの「海、その愛...」というのがありました。
菅野さんは今は菅野ぱんだと改名され活躍されている方なのですが、彼女の写真集を手にしたマリオは、会計を済ます前に「史明、この写真家に連絡を取って明日ホテルにブックを持ってきてくれるように言ってくれないか?」って...「はいっ?」って感じだと思いませんか(爆)?
当然面倒だから「いや、調べてみるけどどうかなぁ...」なんて適当に言ったら、裏表紙からページをめくって「出版社に聞けばいい」って。ええ、電話しましたよリトルモアさんに。
そうしたらいとも簡単に担当者さんと話せて、事情を説明すると「わかりました」って言われて、数時間も経たない間に確かご本人から連絡を頂き「伺います」って...マリオってスゲーなーってマジで思いましたね。
このブログに掲載している写真はその時マリオが購入したのと同じ物を隣にいた僕もどさくさにまぎれてお願いしたのです。そしてこの時にマリオに言われたのは「チョイスがあるならばカラーを買うべきだ。その時代の色が分かるから」という事。
だから前回のブログに載せたマドンナの写真を買ったのもそれが理由。
本当は'92年のGlamourに載っていたNadjaが立っているのが掲載当時から好きだったんだけど、本人にそう言われちゃなぁ...という事で。
ほらな、やっぱりマリオの章はなかなか終わらない(笑)
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