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石光 史明VISUAL CONNEXION C.E.ONY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪visualconnexion.com

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石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O

NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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What do we live for...?

2011.06.23

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以前沖縄出身の人が東北に転勤になると鬱の発生率が高くなるという事を題材にしたドキュメンタリー番組を見たことがあります。

最も大きな要因としては日照時間の差が挙げられるそう。
つまり、沖縄は一年を通して比較的晴れていて温暖な気候に恵まれているのに対して、東北は寒くて厳しい冬があり日照時間(実際に陽に当たっていられる時間)も大幅に違うのは明らかで、今まで燦々と日光を浴びていた人が真逆の環境に移住するために身体が変化についていけないのです。

どちらが良い悪いではなく、それだけ陽の光、すなわち太陽がもたらす影響=重要さを表しているのではないでしょうか。  実際北欧の人は機会があれば日光浴をしている事からもわかりますもんね。

でもいつしかこの季節(もはや通年か?)になると紫外線の危険性を訴求した商品が街に溢れるけれど、冷静に考えてみればこれって変ですよね。

人間なんて遥か後から誕生したくせに勝手に短期間で進化させた文明のせいでオゾン層に穴を作って環境破壊を促進させた張本人なのに、いまや自分たちがやってきた事やオゾン層の話はどっかにいってしまって「有害な紫外線を防いで美白を」が中心な有り様。

遥か昔からいるゴキブリを後から誕生した人間が勝手に嫌っているのと何も変わらない。

いや、どちらかといえば僕は勝手な人間に限りなく近いというよりも、間違いなく短い人生の中でその進行に荷担した人間ですから、エセネイチャリストを気取るつもりはありません。

今だって東京にはネオンが必要だし、何でもかんでも節電すればいいってものじゃないと思ってるし、本来の論点はそこではないとも感じている。

ただどうもそういうエセネイチャリスト的要素があたかも自分の生き方を持っているように写り=カッコいいみたいな無責任な風潮が蔓延る事に違和感というよりも嫌悪感を覚える事が多く、それは映画の中にも希に見られることがあります。

別に演技も上手くないのに大人の事情やたまたま当たった役柄にその人自身を投影して勝手に持ち上げてるのと変わらない。

そんな中で、キチンと生きると言うこと、そのために踏ん張ると言うことを真っ正面から伝えている作品に巡り会えたことを、素直に嬉しく思えた作品でした。

127時間

久々にいい映画だなぁ...なんて思いながら釘付けになった作品。

一見死ぬほど嫌いな「Into the wild」のような切り口にも感じますが全く似て非なるもの。 あの周りの迷惑を考えることのできない、自分勝手で無責任な心の弱い若者とは違い、真っ向から生きるという選択から逃げずに立ち向かった姿がそこにはありました。

生きて帰る。
その姿勢に真のネイチャリストの姿を見た気がしました。

★★★★★

ジェームズ・フランコのノミネートは納得。
文句の付けようがありません。

構成も、あと音楽が良かった! 
それだけを聞くとおしゃれ系にまとめたサントラに聞こえるかもしれないけれど、実に良く計算されていて、軽い曲調の中にも歌詞そのものが主人公の性格や生い立ち、そして心の奥底に眠る強さを実に上手く表現していて単なるBGM以上に劇的な効果を上げていたと思います。そう言う意味でオープニングの歌詞から耳がダンボ状態(笑)。

もちろん先日の蔡さんのブログにもあったのと同じく、僕も血が全くダメ。
だから医学モノのドラマなんて大半が見てられないから全然ストーリーがわからないくらいだし、実際この作品も(内容は知りませんでしたがトレイラーを観て勝手に結末を想像していたので)蔡さんと同じく目は瞑るだろうなぁ...なんて当初は思っていたのですが、実在する主人公とその彼の姿勢に敬意を表して最後まで...いや本当はちょっとだけ目を瞑ってしまいましたが、それほどに感動した作品でした。

但し、映画を観に行く人に言いたいのですが、楽しいのはわかります。感動したりビックリしたりするのもわかります。(靴を脱ぐのは僕的にはなしですが、ツイッターを見ているとどうやら地域性があるようなのでさておくとします)

だから声に出して笑ったりビックリしたり感嘆したりはいいんです。
そうやって楽しむものだろうから。

でもね、関係ない事をずっと喋っていたり、字幕を口に出して読んでみたり、いつまでもクチャクチャ物を食べ続けたり...そういうの家でやってもらえますかね?

英語がわかるわからないはそれぞれだけど、字幕を追ってない人間からすると言い回しのニュアンスが聞こえないだけじゃなくて台詞自体が聞こえないからいきなり無声映画になっちゃう。

今日も一番最後のテロップを口に出して読んだおばさんがいました。
一番いい所でですよ。

これって喋れなくてもオチを先に言われたようなもの。あれは公害です。
最低のマナーは守りましょうよ。ね。

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