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川田十夢公私ともに長男。「AR三兄弟の企画書(日経BP社)」、「ARで何が変わるか?(技術評論社)」、TVBros.連載「魚にチクビはあるのだろうか?」、WIRED連載「未来から来た男」、ワラパッパ連載「シンガーソング・タグクラウド」、エンジニアtype連載「微分積分、いい気分。」など。発明と執筆で、やまだかつてない世界を設計している。https://twitter.com/cmrr_xxxhttp://alternativedesign.jp/

青雲、それは君が見た光。

川田十夢
公私ともに長男。「AR三兄弟の企画書(日経BP社)」、「ARで何が変わるか?(技術評論社)」、TVBros.連載「魚にチクビはあるのだろうか?」、WIRED連載「未来から来た男」、ワラパッパ連載「シンガーソング・タグクラウド」、エンジニアtype連載「微分積分、いい気分。」など。発明と執筆で、やまだかつてない世界を設計している。
https://twitter.com/cmrr_xxx
http://alternativedesign.jp/

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年下の友人は、未来から来た教師である。

2012.06.23

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僕には、年下の友人がいます。その友人に、僕はたまに教えを乞います。乞うてまで学びたいことを、彼らは予め知っているからです。

野口尚子先生は、僕の印刷の先生です。紙ラボ(@kami_labo)というアカウントで、印刷技術に関する教室やワークショップを定期的に開催しています。聞き間違いだったかも知れませんが、彼女は印刷を「即死技術」だと表現したことがあります。その真意はまだよくわかりませんが、なんだかグっとくる響きです。「紙は密度を上げると透過する」という言葉も、彼女から習いました。余白について、密度について、考えるきっかけを与えてもらいました。

佐々木浩先生は、僕の理系知識全般の先生です。由来がよく分からないアカウント(@popeetheclown)で、のほほんと本質をつぶやいています。専門はタンパク質らしいのですが、詳しいことは正直よく分からないです。たまに、彼の研究の話を聞くと、そのミニマム具合に身震いがします。「タンパク質(あるいはそれを構成するもの)の、カタチや振る舞いを見ている」のだと、彼は説明してくれます。小さな発見を積み上げてゆくことでしか為し得ない業というものがあって、僕らの生活や仕事やリアリティは、彼ら研究者の日々の発見によって支えられていることを知ります。

僕はいま、何事にも特化しないジャンルに身を置いています。だから、手本となる人物も、見本となる著作も、厳密にはまだ存在しません。その場合、未来から教師を探す必要があります。どの本屋にいっても、学校にいっても、しっくり来ないあなた。年下の声に耳を傾け、友人をつくって、その中から教師を見つけてみてはいかがでしょうか?

野口先生の近況:本を出したらしい。未来の教科書になりそうなので、買う。
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「オフセット印刷」のしくみと使い方についての解説書。私たちのまわりに溢れている印刷物は、そもそもどのようにできあがっているのか、印刷という技術はどのような歴史的変遷をとげてきたのか、また、実際に印刷屋さんに発注するにあたってはどのように仕様書を書けばいいのか、それを書くためにはどのような知識を持っておけばいいのか等々を、印刷物制作、そのディレクションのプロである著者がわかりやすく手引きします。
*詳しくはこちらから

佐々木先生の近況:東大でWIRED連動講義をやるみたい。未来がついているので、行く。
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20世紀が物理学の時代だったなら、21世紀は生物学の時代! 生物学の驚愕の最前線をリポートした『WIRED』VOL.4の発売を記念して、WIRED発「未来生物学講義」特別編を開講します。  特集記事を監修した若き分子生物学者・佐々木浩、科学系ノンフィクションの人気翻訳家・斉藤隆央の両氏を招いて、本誌編集長・若林恵とともに、生命科学がわたしたちの暮らしをどう変えていくのかを考えます。
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