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南井正弘Freewriter&Sneakerologist1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。

履けばわかるさ、着てもわかるさ

南井正弘
Freewriter&Sneakerologist

1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。

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今日のレース@横田基地

2013.01.14

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FROSTBITE2013.jpg

5年連続の出場となる米軍横田基地で行われるフロストバイトロードレース。去年は100分切りを狙うも1時間42分06秒フィニッシュでした。フラットなコースで記録も出やすく、参加賞のGILDAN社製のスエットシャツも実用的なので、個人的には好きな大会の一つです。応援が少ない、給水エリアにスポーツドリンクがないetc.の不満がないわけではないですが...。

今年ももちろん狙うは100分切り。そのために一ヶ月内に10kmを4回走っています。「楽しく走る!」をモットーにしてるので、普段は6kmしか走りません。「よくそんな練習でフルマラソンでサブ4達成しましたね!?」と言われることも多いですが、基本毎日走りたいので、それ以上の距離を走ると翌日に疲労が残る気がするんです。本当は距離にメリハリ付けたり、インターバル走やビルドアップ走を取り入れたほうがレースの結果につながることはわかってるんですが、自分のポリシーはあくまで"RUN FOR FUN"であり"RUN TO WIN"じゃない。かといって、いい加減な気持ちでランニングに取り組んでいるわけではありませんけどね。

フロストバイトロードレースは開催時期、コースともに記録が出やすいことは知っていたので、今回は密かに「達成してやるぜ!」という強い気持ちでレースに臨みます。コンディションもよかったし。スタートは最前列から10m以内の好位置をキープするために速めに所定の位置へ。途中横から人がなだれ込んでくるトラブルがあり、かなり密集していましたが、望みとおりの位置からスタート。密集しているので最初はスピードに乗れませんでしたが、これが逆に飛ばし過ぎを防いでくれ、最初の1kmのラップは4分35秒で通過。突っ込みすぎて4分10秒とかで走って失敗したこともあるので、悪くない。その後も4分38秒、4分38秒、4分40秒と安定していましたが、いつものように5km以降のラップが落ちて4分48秒、4分46秒、4分44秒と中弛み状態になりますが、8kmのラップから復活して4分37秒、4分40秒、4分35秒とラップを刻み、中間点は48分台だったので、このペースなら100分切りは可能です。その後も11kmのラップから4分37秒、4分32秒、4分40秒と安定していましたが、14km地点と15kmのラップがともに4分54秒に落ち込み、16kmのラップも4分51秒と回復しません。そして17kmのラップは遂に5分00秒にまで落ち、100分切りに暗雲が。

いつもならここで諦めるところですが、「100分切りは無理でも、とにかく自己記録の1時間41分24秒は更新する!!!」と自分自身を奮い立たせ、18kmのラップを4分55秒で持ちこたえると、それ以降は19kmと20kmのラップをともに4分46秒まで戻します。すると、「これは100分切り行けるんじゃないの?」と俄然テンションが上がります。それからは時計もほとんど見ずに、ただガムシャラに脚を動かしました。5回目の参加だけに見慣れたカーブが見えてきたときは、持てる力をすべて出すようにスピードを上げます。そのカーブを曲がって、ゴールに向かう最終ストレートに入ったときに、時計を見るとまだ1時間38分台。その瞬間に「これは行ける!!!」と確信しました。ATHLETICS TOKYOのチームメイトが声援を送ってくれる横を通り過ぎればゴールはすぐそこ。正面のデジタル時計はまだ1時間39分台前半。そして両手を挙げてGOAL!自分のGARMIN 610は1時間39分18秒を表示していました。念願の100分切り達成です。その瞬間、恥ずかしい話ですが、大きな声で「ウワーッ」と嬉し泣きしていました。ちなみに無心で走った21km目のラップは4分26秒。火事場の馬鹿力とはまさにこのことですね。最後までこんな力が残っているとは自分でも気付きませんでした。それにしても17km地点で本当に諦めなくてよかったです。

これで長年の夢だったハーフマラソン100分切りは達成しましたが、次の目標は1秒でも自己記録を更新できればいいと思っています。いきなり1時間35分あたりを目標タイムに設定したりすると、「楽しく走る!」という自分自身のランニングの原点を忘れてしまいそうなので。


halfmarathonPB.jpg

今月の31日で47歳になりますが、こういうのはいくつになっても嬉しいものですね。ハーフマラソンの自己記録は2010年の行田鉄剣マラソンの1時間41分24秒だったので、約3年ぶりの更新になります。正直言うと、ここ2年ほどフルマラソンもハーフマラソンも記録のほうが停滞して、「自分の体力はここから落ちる一方なのか?」とちょっぴり残念な気持ちになっていただけに、今回の記録更新は本当に嬉しかったです。最近では自分と同じ学年の中日ドラゴンズの山本昌投手がフォーム改造で145km出したり、去年のMLBシーズンでは、ジェイミー・モイヤー投手(コロラド・ロッキーズ)が49歳で勝利投手になったりと、アラフィフの頑張りが目立ちますね。そんなことも刺激になったのかもしれません。

FROSTBITE2013b.jpg

当日は最高気温12度の天気予報でしたが、実際は陽射しも強く、もうちょっと暑かった気が。SKINSのインナーをやめるか、上から着るトップスを半袖にすればよかったです。


46歳の経験論(57)

心地良い束縛ってあるんですね。

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