履けばわかるさ、着てもわかるさ
南井正弘
Freewriter&Sneakerologist
1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。
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今日の1足
2013.02.09
最近スポーツシューズブランドの人やセレクトショップ、スニーカーショップの人々に頻繁に尋ねられる質問があります。それが「ポストニューバランスってなんですか?」ということ。そう聞かれるたびに「ポストニューバランスになるようなブランドはないですよ。それに少なくとも日本においてはニューバランスの勢いはしばらく続くと思います。特に高価格帯は!」と返答しています。世界中見渡しても、このブランドがストリートシーンにおいて、ここまでステータスの高さをキープしている国はありません。これはニューバランスジャパンが長きに渡り地道なマーケティング活動を続けてきたからであり、49位の男を始めとしたスタッフの努力の賜物かと。
では気になっているブランドが全くないかというと、UNDEFEATED TOKYOの山田君とともに注目している、この日のブログで紹介したディアドラのクラシックラインは面白いと思うし、UKを始めとしたヨーロッパで取り扱い店舗が増えているルコックスポルティフあたりも個人的には興味あるブランドのひとつ。これまでヨーロッパで人気となっているタイプのレトロランニングモデルは、日本での展開がありませんでしたが、今シーズンから日本でもリリースされることになりました。
この日履いていたのはEUREKAという1987年に発表されたランニングシューズ。ミッド'80sを連想させるカラーリングとデザインがなんともいえずイイ。ミッドソールのカラーブロックの使い方とかは'80年代のアディダスそっくり。それはあたり前の話で、ルコックスポルティフは'80年代を中心に、一時期フランスアディダスがオペレーションを行っていて、その高いデザイン力や技術開発力を共有していた時期もあったからです。
プレミアムプライスのランニングシューズマーケットにおけるニューバランスの優位は動きませんが、個人的にはルコックスポルティフのレトロランニングはかなり気に入っています。EUREKA以外にECLAT、DYNATECといったモデルもラインアップされており、ECLATのネイビーカラーも手に入れようと思っています。
ルコックスポルティフのEUREKAは1987年に登場した高機能ランニングシューズ。異なった素材のミッドソールを組み合わせるなど、優れたクッション性と安定性を追及していました。フランスアディダスの技術を応用していただけあって、アディダスのマイクロペーサー、ZXシリーズとアッパーのパターンやミッドソールのカラーブロックの使いかたがソックリですね。
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