履けばわかるさ、着てもわかるさ
南井正弘
Freewriter&Sneakerologist
1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。
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今日の1足
2013.03.24
一本の糸でアッパーを編み上げたスポーツシューズといえばナイキのフライニットが知られていますが、実はアディダスからも発表されています。昨秋に日経トレンディネットで記事を書きましたが、ロンドン五輪期間中にロンドンの中心街のカーナビーエリアにポップアップショップがオープンしていて、このアディゼロ プライムニットは、2012足の限定足数が£212(現在のレートで約30740円)で販売されていました。高価だったので、自分は結局買いませんでしたが。
そんなアディゼロ プライムニットですが、現在は日本でも販売されるようになっています。このモデルはどちらかいうと上級者向けのランニングシューズで、1本の糸でアッパーを編み上げる「シームレスエンジニアリング」と呼ばれる製造手法を採用。足を優しく包み込むような独自のフィット感を追求しつつ、材料の無駄を減少させています。実際に走ってみた感想としては、素足感覚の独自のフィット感が快適で、高い軽量性も感じます。ソールユニットはkm/4分以下のかなり速いペース向けにセッティングされていると思いました。アウトソールには特殊樹脂を配列したDSPクイックストライクを使用しており、高いグリップ性を発揮。フォアフットにカーボンラバーを配したコンビネーション設計なので、濡れた路面でもこの日のグアムの駅伝で自分が経験したようなグリップ性の欠如の心配も少ないかと思います。写真のブルー以外にブラックやグリーン、エレクトリシティと呼ばれるネオンイエローなど豊富なカラーバリエーションが揃っていますが、あくまで上級者向けのシューズなので、残念ながら自分の脚力で履きこなすことができるのは5kmの距離くらいまでですね。デザインがスタイリッシュなんで、暖かくなったらショーツとコーディネートしてカジュアルシーンで履くのもいいかもしれません。
アディゼロ プライムニットは最近では珍しいMADE IN GERMANY。こういうのはスニーカーフリークの琴線に触れますよね。
ロンドンのポップアップショップで配布されていたリーフレット。日本でこの限定モデルを持っている人はほとんどいないはず。ちなみにPRエージェンシー4Kの今井さんは買ってましたけど。
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