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南井正弘Freewriter&Sneakerologist1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。

履けばわかるさ、着てもわかるさ

南井正弘
Freewriter&Sneakerologist

1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。

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今日のレース@相模原

2013.04.21

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マラソンは気象条件に大きく左右されるスポーツです。そして経験がモノを言うスポーツでもあります。今年の東日本国際マラソンは、そんなことを証明する典型的な事例となりました。天気予報通りの強い雨が降り、4月下旬とは思えない気温に、一緒に走る仲間たちはツイッターで「意気消沈」しているコメントを呟いていましたが、2010年の東京マラソンでもっと過酷な経験をしていた自分は、あえてツイッターでも自分を奮い立たせるツイートを送信します。それは今シーズン最後のレースであるという理由に加えて、2週間前に自己記録を更新すべく走るはずだった「行田鉄剣マラソン」が爆弾低気圧のせいで中止となったので、「今日は絶対に自己記録を更新してやる!」という気持ちが強くなっていたから。例年この大会のスタート時気温は20度前後と暑く、記録は望めませんが、今年はなんと7度。ということは、雨さえ止めば、最悪のコンディションから一転して最高のコンディションとなるのです。

ゲート入場に時間がかかったランナーが多く、スタートが急遽11時45分から12時に変更となりますが、ノースフェイスのインパルスジャケットを着てウォームアップをしたおかげで、身体を温めた状態でスタート。風は若干気になりますが、雨はかなり小降りになり、心の中で「チャンス!」と呟きます。最初の1kmのラップは4分25秒。調子がいいので、ちょっと飛ばしすぎたようです。さすがに速すぎるので、少しペースを落とし、以降のラップは4分34秒、4分34秒、4分33秒と刻み、次のラップこそ4分43秒、4分44秒と100分切りペースよりも遅くなりますが、次の7kmから12kmのラップまでは4分30秒台をキープしたおかげで、かなり貯金ができました。「これなら残りをkm5分でも100分切りだな」と分かると、残りの距離はかなり余裕を持って走ることができ、ゴールまでは安全策で4分40秒台でラップを刻みます。もちろん自己記録の1時間39分14秒の自己記録の更新を狙っていたのですが、なんと最後のカーブで左ふくらはぎに「ピキッ」と懐かしい痛みが。レースに出始めた頃に経験した痙攣が、よりによってこんなときに。大事に至るとマズイので、残りの距離は慎重に走ります。そしてゴール。タイムは自分のGARMIN610で1時間38分54秒。自己記録更新です。

朝起きたとき、ゲートで入場を待つとき、あまりの気温の低さと冷たい雨に心が折れそうになりましたが、2010年の東京マラソンの経験が生きました。あのときは「せっかく当選したのに、こんな天気になるなんて!」と自分の運の無さを呪いましたが、今日の自己記録更新はあの日の辛い経験がなければ、実現できなかったはずです。

higashinihon2013.jpg

今回も同大会のスポンサーK.SWISSの日本代理店である株式会社ムーンスターのみなさんに招待していただきました。いつもありがとうございます。


Higashinihon2013time.jpg

GARMIN610でのタイムは1時間38分54秒。自己記録更新はホントに嬉しいですね。何度経験しても。

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