履けばわかるさ、着てもわかるさ
南井正弘
Freewriter&Sneakerologist
1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。
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今日の1足
2013.07.30
今シーズンの日々のランニングにおいて最も着用しているブランドは、フライニットルナ1+の存在があるのでナイキで間違いないですが、2位はアシックスかOnかもしれません。OnはCloudracer,Cloudsurfer,Cloudrunnerとペースに合わせて3種類のランニングシューズを履き分けていますが、Cloudtecと名付けられたクッショニングテクノロジーによる快適な履き心地なのに反発力もある点がイイですね。優しい着地感と力強い蹴り出しという両立しにくい機能性を兼ね備えたランニングシューズといえるでしょう。
そんなOnですが、今月ニューモデルを発表しました。それがこの日のブログで紹介したばかりのCloudrunnerのアップデートバージョン。従来モデルの優れた機能性をキープしつつ、改良すべき点は徹底的に機能性の向上が図られています。まず注目すべきなのが、スピードボードというグリッド状の合成樹脂パーツを内蔵することで、推進力の向上、軽量化、着地から蹴り出しまでのサポートetc.といった機能性をアップさせている点。実際に走ってみるとモデルチェンジというよりも全く別のモデルと思わせるほど走行感が変わっています。前モデルのクッショニング重視のセッティングもよかったのですが、ニューバージョンのトータルバランスを追求したスペックもイイ。長距離を走った際に、自分には起こりがちなオーバープロネーションにも対応してくれそうです。あとカラーリングに関しても今シーズン流行の明るいブルーを採用している点も嬉しいですね。ナイキではブライトターコイズ、パタゴニアではラリマーブルー、そしてOnではメチルと名付けられた発色のよいブルーは、個人的にもとても好きなカラーだったりします。
スピードボードの採用以外にアウトソールも一新されており、前モデルと比較するとヒール部分の形状が大きく異なり、安定性の向上に成功しています。
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