海外で生活すること、その場所の文化を感じること。
ー青柳さんは現在オランダで暮らしていますが、日本を離れて暮らしてみて、感じる違いはありますか?
青柳:東京ではやっぱり仕事中心の生活なんですけど、オランダでは何者でもない状態から始めている感覚があって。小学生とか、赤ちゃんみたいな気持ち。『これから人生をつくっていくぞ』みたいな。何者でもないし、何でもできるし、何もできない。可能性が無限大だけど、同時にゼロでもある。その状態をずっとやっている感じなんです。
若葉:異国の地に何もない状態で飛び出していけるのは、すごいと思います。ぼくにはちょっとできない。
青柳:今回、仕事で日本に帰ってこられたのがすごくうれしくて。子どもと一緒に帰ってくるのは3年ぶりなんです。仕事で1、2日だけ帰ってくることはあったけど、こんなに長くいるのは久しぶり。やっぱり日本にいると、もっと帰ってきたくなりますね。
ー若葉さんは海外に行かれたりしますか?
若葉:最近ようやく行くようになりました。実は飛行機が怖くて。映画祭とかで『もう行かなきゃいけない』って状況になって、年貢の納め時か、みたいな(笑)。それで行くようになりました。
青柳:最近はどこへ?
若葉:この間、韓国に旅行で行きました。韓国は映画祭で釜山には行っていたけど、ソウルは初めてでしたね。
青柳:海外に行くと、気持ちも変わりますか?
若葉:そんなに変わらないですね。『こういう文化なんだ』って、その文化の中で生きているひとたちがいる、という感覚。自分の価値観がどうこうというより、そのひとにはそのひとの文化があるんだなって。それを体験させてもらいに行っている感じが強いです。
青柳:若葉くんって、いろんなことに変に影響を受けなさそう。
若葉:自分は自分、っていうのはあるかもしれない。でも、別にプライドがあるわけじゃなくて。日本人同士でも、同じ感覚のひとなんてほとんどいないじゃないですか。そのひとにはそのひとの考え方、そのひとの文化があるだけっていう。言葉が通じなくても、いまはAIもあるし。機能的なことは、昔より全然困らないですよね。
