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若葉竜也と青柳文子、10年越しの「はじめまして」。
SHOOTING EACH OTHER in 下北沢

若葉竜也と青柳文子、10年越しの「はじめまして」。

かつて雑誌や映画を通して、お互いの存在を知っていたという俳優・若葉竜也さんとモデル・青柳文子さん。共通の友人を介した長い “伏線” を経て、現在オランダを拠点に暮らす青柳さんの帰国をきっかけに、初めての対談が実現しました。今回の企画の舞台となった下北沢で過ごした記憶や海外での暮らし、写真やファッションについて語るうち、思いがけない過去のエピソードも飛び出します。対談のあとはカメラを手に街へ。互いの目線で下北沢を切り取りながら、変わりゆく街と、それぞれのいまを撮影。フイナムでは青柳さんが撮影した写真とともにお届けします。

  • Photo_Fumiko Aoyagi
  • Text_Shoko Matsumoto
  • Edit_Shoko Matsumoto, Daiki Yamazaki
  • Cooperation_CAFE TROIS CHAMBRES, hickory

海外で生活すること、その場所の文化を感じること。

ー青柳さんは現在オランダで暮らしていますが、日本を離れて暮らしてみて、感じる違いはありますか?

青柳:東京ではやっぱり仕事中心の生活なんですけど、オランダでは何者でもない状態から始めている感覚があって。小学生とか、赤ちゃんみたいな気持ち。『これから人生をつくっていくぞ』みたいな。何者でもないし、何でもできるし、何もできない。可能性が無限大だけど、同時にゼロでもある。その状態をずっとやっている感じなんです。

若葉:異国の地に何もない状態で飛び出していけるのは、すごいと思います。ぼくにはちょっとできない。

青柳:今回、仕事で日本に帰ってこられたのがすごくうれしくて。子どもと一緒に帰ってくるのは3年ぶりなんです。仕事で1、2日だけ帰ってくることはあったけど、こんなに長くいるのは久しぶり。やっぱり日本にいると、もっと帰ってきたくなりますね。

ー若葉さんは海外に行かれたりしますか?

若葉:最近ようやく行くようになりました。実は飛行機が怖くて。映画祭とかで『もう行かなきゃいけない』って状況になって、年貢の納め時か、みたいな(笑)。それで行くようになりました。

青柳:最近はどこへ?

若葉:この間、韓国に旅行で行きました。韓国は映画祭で釜山には行っていたけど、ソウルは初めてでしたね。

青柳:海外に行くと、気持ちも変わりますか?

若葉:そんなに変わらないですね。『こういう文化なんだ』って、その文化の中で生きているひとたちがいる、という感覚。自分の価値観がどうこうというより、そのひとにはそのひとの文化があるんだなって。それを体験させてもらいに行っている感じが強いです。

青柳:若葉くんって、いろんなことに変に影響を受けなさそう。

若葉:自分は自分、っていうのはあるかもしれない。でも、別にプライドがあるわけじゃなくて。日本人同士でも、同じ感覚のひとなんてほとんどいないじゃないですか。そのひとにはそのひとの考え方、そのひとの文化があるだけっていう。言葉が通じなくても、いまはAIもあるし。機能的なことは、昔より全然困らないですよね。