10年越しに回収できた、とある “伏線”。
ーここまでお話を聞いてきて、二人が出会うまでには、もうひとつ長い物語があったんですよね。
若葉:そうなんです。実は、さっき話していた共通の友人が、昔、青柳さんのことをものすごく好きだったんですよ。恋愛的に。ぼくは当時から彼の相談をずっと聞いていて。青柳さんに告白して、振られた夜も一緒にいたんです。そのとき、彼のために『文子』っていう曲を書いてあげたんですよ。
青柳:その曲を、この間10何年越しに初めて聴いて。めちゃくちゃいい曲でした。
若葉:2曲くらいあるんです。『文子の前歯が好き』みたいな歌も(笑)。ネタをもらってつくらされてたんで。会ったこともないひとのためのラブソングを。
青柳:その彼が話していた私とのデートのエピソードが、すごく印象的で。
若葉:水族館に行ったとき、薄い水槽を挟んで青柳さんと友人が向かい合っていて、クラゲがふわっと泳いでいたらしくて。彼はクラゲを見るふりをして、ずっと青柳さんを見ていたらしいんです。そしたら青柳さんが水槽の横からひょこっと顔を出して、『クラゲかわいいね』って言った。その顔が世界一かわいくて、『おめえのほうがかわいいよ』と思ったらしいです(笑)
青柳:でも彼は緊張して一言も喋らなくて。デート中私ばっかりずっと喋ってたんです。しかも青いジャージのセットアップで来たんですよ。
若葉:彼、当時はまだ何もかも初めてで。階段を二人で降りていて、青柳さんがアウターを脱いだときに香りがふわっとして、それで目眩がして恋に落ちたっていう話もしてました(笑)。そんな彼ももう35歳ですよ。大人になりましたね。
ー10年以上前の、会ったこともない青柳さんの話を、若葉さんはずっと横で聞いていたんですね。
若葉:そうですね。ぼくはずっとその彼から青柳さんとの話を聞いていたし、彼が覚えている描写がすごくエモーショナルだったから。実際に友達と青柳さんが二人で話しているのを見ると、『やっとこのツーショットが見られた』っていう感動がありました。
青柳:なんか、長い友達の関係っていいですよね。友達の恋愛をずっと横で見守ってくれて。
若葉:応援はしてないですよ。おもしろがっていただけ(笑)。だから今回の企画が実現してよかったです。
































































