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連載【で、NEW VINTAGEってなんなのさ?】Vol.125 “正月太りにだって効く(かも)”。イイねキレてるよフィットネス系。

In the 1990s, the term "vintage" was used to describe vintage clothing that did not meet the definition of "antique," but still had value, as opposed to "antique" clothing that was 100 years old. Nowadays, there is a movement to find new value in "new vintage," even in old clothes from the 1980s onward, which used to be called "regular" vintage clothes. In this project, four vintage clothing stores with different styles propose new ways to enjoy vintage clothing. Each of them will talk about the charm of vintage clothing with their own sense of style.

この連載も16シーズン目に突入! 新たにショップが全て入れ替わって、2巡目のトップを飾る第125回目は、墨田区向島に居を構える「フラットストア(FRAT STORE)」。片山さんと黒田さんのお2人は、どんなニュー・ヴィンテージを紹介してくれるのでしょうか!?

Text_Tommy
Edit_Yosuke Ishii


片山椋太/FRAT STORE ディレクター & 黒田寿輝也/オーナー
Vol.125_フィットネス系のスウェット&Tシャツ

―2巡目ですが、今回ご紹介いただくニュー・ヴィンテージは?

前回同様に「自分らのバックグラウンドに関わるモノを取り挙げたい」ということで、フィットネス系アイテムでいきたいと思います!

ー運動がお好きなんですか?

実はぼくら2人とも趣味がワークアウトで、もはや日常の一部になっておりまして…。“健康である”って格好良くなるためのいちばんの近道だと思うんです。アパレルの人間がこんなこと言うのもどうかと思いますが、30万のイイ服を買うのもイイけど、だったら月5万円のパーソナルジムに半年通って、カラダを鍛えればもっと服も似合うよっていう話で。“スキンヘッド&全裸で格好いい”。これが男として究極の姿なんじゃないかなって。

ーなるほど、一理あるかもしれません。で、フィットネス系アイテムというのは、どんなモノでしょうか?

トレーニーであれば知らぬ者はいない名門中の名門「ゴールドジム(GOLD’s GYM®︎)」を中心に、90年代〜00年代くらいの海外トレーニングジムやスポーツクラブのオフィシャルTシャツ&スウェットを用意しました。まずはローカル系から。バーベルを持ち上げる人物がデザインされたこちらは、アリゾナ州グリーンバレーにある「G.V.R. フィットネスクラブ(G.V.R. Fitness Club)」のオフィシャル。ボディは〈フルーツオブザルーム(FRUIT OF THE LOOM)〉で90年代初頭のもの。こういったバーベルやダンベルはフィットネス、しかも筋トレ系の定番モチーフです。

G.V.R.フィットネスクラブのTシャツ ¥6,600(flat store)

ーわかりやすい!

続いて、アメコミ風キャラが視線を集めるこちら。ニューメキシコの「リバティジム(Liberty Gym)」のオフィシャルで、多分00年代初頭くらいですかね。〈ギルダン(GILDAN)〉の中でも、コーマ糸によるソフトな質感と6.0オンスの肉厚さを兼ね備えた「ハンマー(HAMMER)」というボディを使用しています。着込んだことでまるでヴィンテージのような雰囲気。鍛え上げられた広背筋と上腕筋、両手に掴んだイナズマがまるで翼を広げた天使のようでメチャクチャ格好良くないですか!?

リバティジムのTシャツ ¥7,700(flat store)

ーどちらも個性があって興味深いです。

ありがとうございます! では、いよいよお待ちかねの主役「ゴールドジム」の登場です。今回はスウェットとTシャツを2種類ずつ用意しました。皆さんも一度は見たことのある、スキンヘッド&ブーメランパンツ一丁でバーベルを持ったキャラクターの名は“オールドマン”。シュワちゃんこと、アーノルド・シュワルツェネッガーのトレーニングパートナーも務めたボディビルダー/プロレスラーのリック・ドラシンがデザインしたそうです。

ゴールドジムのスウェット ¥8,800(flat store)

ー年代ごとにデザインも変わるんですか?

このスウェットは90年代初頭〜中盤頃のモノなので旧ロゴですが、90年代中盤以降にさらにリアルタッチなロゴデザインに変わって、いまに至ります。旧ロゴのユルくて丸っこい感じも可愛いということで、最近はグッズも復刻されて人気。“GYM”の文字の下に書かれているのはそのジムの所在地、これは有ったり無かったりですが、せっかくなら入っていた方がローカル感もあって、ポイントも高いかなと。

ゴールドジムのスウェット ¥7,700(flat store)

ーどこそこの地名が人気とかあるんですか?

そもそも、ボディビルダーのジョー・ゴールドが1965年に第1号店をオープンさせたのが、世界的にも“筋トレのメッカ”とされていた、アメリカ・カリフォルニア州ベニスビーチ。アメリカ国内の店舗は残念ながらすべてクローズしていますが、ベニスビーチの文字があると「オッ!」となるんじゃないですかね。

ゴールドジムのTシャツ ¥6,600(flat store)

ーサイズ感も昔といまでは違ったりしますか?

スウェットもTシャツも90年代中盤頃まではゆったり目のサイズが多く出てくる印象。それも90年代後半〜00年位になると、やや身幅が細め&着丈長めのモノも出てくるように。これには筋トレ業界のトレンドも関係しているんじゃないかなとは考えています。ムキムキのデカイ身体ではなく、ブーメランパンツが似合う細マッチョを目指す「フィジーク」の競技者が増えてきたりとか。

ゴールドジムのTシャツ ¥6,600(flat store)

ーたしかに関係ありそうですね。そういえばトレーニーは脇をぶった切ったTシャツを着ているイメージがあったので、どれも状態が良くて意外でした。

そのイメージはありますよね。タンクトップが良い例なのですが、脇部分をカットするとトレーニング時にメチャクチャ動きやすいし、自分の筋肉のカットをチェックしやすいという理由があって。「じゃあ、上半身裸でやれば?」と思うかもしれませんが、基本的にジムは裸NGなので、そのギリギリを攻めた結果があれです(笑)。

ーあと、これに限らずスポーツモノは汚れやニオイが気になったりもすると思うのですが…。

それこそ「ゴールドジム」に通うような方々は特別に意識が高いので、むしろ他ジャンルの古着よりもキレイですし、ニオイも全然ありません。というかスウェットなんてウォーミングアップ時しか着ないというのもあります(笑)。

ー“「ゴールドジム」はトレーニーにとって特別である”ということはよく理解できました。

“フィットネス業界のルイ・ヴィトン”だとぼくらは思っています。ジムに着ていけば周囲への“かまし”にもなりますし、何より身に付けたり持っているだけでテンションもパフォーマンスも向上!

ー「ゴールドジム」以外のジムに着て行くってアリなんですか?

こういったちょっと古めのTシャツやスウェットを着て、あえて「エニタイム」に行って「アイツは只者じゃない…」という周囲の視線を味わうのはオススメです(笑)。といっても、肝心のカラダ自体がショボかったら笑われるので、挑戦する際はまず、しっかりと鍛えてから!

ーこれから注目する人も増えそうな気がしてきました。

ウチでも見つけたら絶対に仕入れるようにしていますし、実際入荷したら即売れちゃいます。というのもフィットネス系ってグッドデザインが多いんですよ。だから、カラダを鍛えてないと着ちゃダメなんてことはなく、逆に痩せている人が“マッチョに対するアンチテーゼ”で着るのもアリ。むしろそういった自分なりのスタンスを表現する楽しさもまた、古着の醍醐味なので。

Mukuta Katayama / Director of FRAT STORE & Jukiya Kuroda / Owner
2021年の8月にECサイトを立ち上げ、2024年2月に東京都墨田区向島に実店舗をオープン。メインとなる80年代〜00年代のグッドレギュラーは、状態・雰囲気ともに良し。肩肘張らず、フラットな気持ちで楽しめる。不定期で制作されるオリジナルアイテムも人気を博し、2月で2周年を迎える。
Instagram:@frat__store

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