トップアスリートから市民ランナーまで幅広く支持される〈ブルックス(BROOKS)〉から、新作「グリセリン フレックス(Glycerin FLEX)」がデビュー。果たしてその実力は? シューズに一家言あるランナーたちが実際に履いて走り、リアルな履き心地をチェックしました。
“走らされる”のではなく、自分の足で“走れる”
豊富なラインナップを誇る〈ブルックス〉のなかでも、「グリセリン」シリーズはプレミアムクッションの代表格。その最新作が、この「グリセリン フレックス」です。
“フレックス”の名前の通り、キーワードは“柔軟性”。噛み砕くと、ソールが曲がりやすいということ。
近年のランニングシューズは厚底+ロッカー構造が主流。体重移動に合わせて自然に前へ転がり、少ない力でもスピードに乗れるモデルが増えています。速く走れるのは大きな魅力ですが、見方を変えれば自分の走力以上のペースに引っ張られ、“走らされる”感覚になることも。
その点、このモデルはクッションをしっかり備えながら、ソールは過度に厚くありません。適度な接地感。自分の足で地面を捉えて走れる感覚です。
ゆっくり走りたいときはゆっくり。ペースを上げたいときは自然に反応。ランナーそれぞれのリズムに寄り添ってくれる一足。それが「グリセリン フレックス」なのです。
隅田川沿いを走り、その実力を検証!
今回のランの拠点は、我らが「ととけん」。毎週水曜夜のグループランに合流するかたちで実施しました。
ちょうど〈ブルックス〉のポップアップイベント「BROOKS TOKYO 2026」の会期中。外装や内装は特別仕様のラッピングが施され、店内には試し履きシューズもスタンバイ。
というわけで、参加メンバーたちは「グリセリン フレックス」を履いて、いざ出発!
「ととけん」を起点に、隅田川沿いの遊歩道へ。この日の夜はやや冷え込んでいましたが、走り出すと次第に身体が温まり、心地よいリズムに。
途中で軽く休憩を挟みつつ、隅田川沿いを走り、「ととけん」に戻って、フィニッシュ! 約6キロのランを終えました。
履き心地、どうだった? ランナーたちの本音。
ランナーたちは、「グリセリン フレックス」の履き心地をどう感じたのか? ランニングチーム「オデッセイ ランニング(ODYSSEY RUNNING)」のみなさんと、山野辺一徳さん、牧野英明さんに、リアルな感想を聞いてみました。
ODYSSEY RUNNINGのみなさん
左から、小沢エマさん、ウルフ・ジャスティンさん、左藤泰輝さん、麻尾優紗さん
足の動きに合わせて自然に曲がる。
「履いた瞬間に足の形に合わせてくれる感じがありました。包み込まれるような安心感。沈む柔らかさではなく、“曲がる”柔らかさです。足の動きに自然にフレックスしてくれます。テンポ走もいけそう。ジョグ専用にとどまらないポテンシャルを感じました」(小沢さん)
ブレが少なく、安心して走れた。
「最初は硬いと思いましたが、走るうちに“地面をつかむ”感覚を実感できました。段差やカーブでもブレが少なく安定しています。レース用というより、安心して走るためのシューズという印象。でも接地感がしっかりあるので走っている実感がありました」(ジャスティンさん)
ちゃんと走れるジョグシューズ。
「イージージョグからテンポランまで1足でカバーできそうです。硬さはありますが、それが反発として機能している感じ。クッション任せではなく、自分の走りを乗せていける。“ちゃんと走れるジョグシューズ”。そこが魅力ですね」(左藤さん)
自分の足で前に進む感覚。
「普段はふわふわ系を履いているので最初は硬く感じましたが、その硬さが反発になって前に進みやすいです。守られるというより、自分の足で押して進む感覚。新しいタイプの気持ちよさでした」(麻尾さん)
左:山野辺一徳さん(クリエイティブディレクター)
右:牧野英明さん(ビームス クリエイティブ)
反発寄りで軽快に走れる。
「5〜10キロのランが多い自分にはちょうどいい反発感です。嫌な硬さではなく、しっかり走れる硬さ。ブルックスは初めてでしたが、かなり好印象。白いカラーも気分が上がります。走るときに履きたくなるデザインですね」(山野辺さん)
柔軟性がもたらす快適さ。
「いちばん面白いのは“縦横に動く”柔軟性。従来のフレックス系はベアフット寄りでしたが、これは快適性と両立しています。厚底なのに横方向にも動く。動きが固まらないのでリラックスして履けます。リカバリージョグにも良さそう。ガムソール風のデザインも好きです」(牧野さん)
プレミアムなクッションを備えながら、走りを過度に矯正することなく、ランナー自身の動きを引き出す「グリセリン フレックス」。シューズに頼りきるのではなく、自分の足で走る感覚を取り戻したいランナーにとって、有力な選択肢となる一足といえそうです。
ブルックス グリセリン フレックス ¥27,500
Photo_Tada
Text_Issey Enomoto
Edit_Hiroshi Yamamoto

