ようやく釣れた、霞ヶ浦のあいつ。

クルマのなかでは、お互いにどんな釣りをしていたのか、どんなルアーがよさそうかと情報を共有。これもまた、同じクルマに乗り込んでランガンするいいところ。ボートだったら2人くらいで終日過ごしますが、クルマで移動があると、その都度みんなで集まって盛り上がれるから、楽しさが増すんです。もし釣果がよかったら、休憩がてらそのまま昼飯に行ってもいいですし。未舗装の道も力強く走り抜け、別のポイントに着きました。



ナマズ釣りをしている先客は、我々が準備をしているあいだに釣り上げ、魚の気配を感じさせてくれます。川の流れと風はいい具合だし、流れ込みもある。そろそろ一匹釣ってやろうと気合いが入るメンバーたち。
まずはビッグベイトを投げてみる宮澤さん。いまの時間帯は、空洞になっている足場の下に潜んでいるそうです。
宮澤: 以前ここで、大きめのルアーを使っていたらデカいバスが釣れたんです。釣果がいい場所なので、釣れたらいいですね。
木原さんも岸際の表層をバズベイトで誘います。
木原: ここのバスはバイトがアグレッシブで、日中でもおもしろい釣りができるんです。ここはバズベイトによく反応するから、ガバッと食ってきてくれたらいいですね。

引き続きテキサスリグを投げている池本は、足元のゴロタ場を狙っています。
池本: 岩の隙間に魚がたくさんいるのが見えて、釣れそうな雰囲気。ナマズが釣れているのを見たから、バスじゃなくてもいいからとにかく釣りたいです。
ノーシンカーのストレートワームを使っていた石井が、アタリを感じたと話します。
石井: 底をゆっくり動かしていたらピクピクっとアタリが。食いきらなかったけど、ようやく魚の反応を感じられて嬉しかったなあ。次こそは魚に触りたいです。


エビ系ワームでねちねちと攻めていた小松は、その話を聞いてストレートワームにチェンジ。とにかく釣ろうと必死です。
小松: いろんなワームを試して迷子になっていましたが、やっぱりストレートワームなんですね。ここからは、それを投げ倒します。
しかし、その後はみんなヒットせず、時間が過ぎ去ってしまいます。〈O.S.P〉のドライブシュリンプやサイコロラバーで杭の周辺を攻める木原さん。宮澤さんは、歩きながらラバージグを引っ張り、足元に潜んでいるバスを誘っているようです。すると、待ちに待ったヒットが!


ナマズの登場です! 強い引きを楽しめるだけではなく、霞ヶ浦では名物として、おいしく食べられていたりもするんです。
宮澤: ようやく釣れました。食った瞬間、バスじゃないって分っちゃいましたけど。久しぶりのナマズです。
狙いのバスではありませんでしたが、やっと釣れた魚は嬉しいもんですね。その後も粘り強く攻めますが、反応なし。気づけば竿を置き、与太話に花を咲かせるような、まったりとした時間を過ごすのも、釣りのスピンオフ的な楽しみ方かもしれません。