世界のヴィンテージディーラーが語る、ポロ ラルフ ローレンの魅力。
リチャード・コリガン(METROPOLIS VINTAGE)
まず話を聞いたのは、ブランドの本拠地であるニューヨークから参加した「METROPOLIS VINTAGE」のリチャード・コリガンさん。
「80年代から〈ラルフ ローレン〉を扱ってきましたが、そのなかで強く感じるのは日本という存在です。当時から私の店やフリーマーケットには日本人のディーラーがたくさん来ていましたし、私自身もよく日本を訪れていました。ヴィンテージジーンズにしても、アメリカンカジュアルやアイビーのスタイリングにしても、日本人がその魅力を発見し、広めていった側面は大きいと思います。そういう意味で、「PoloFest」の第1回が日本で開催されたことは、〈ラルフ ローレン〉が日本をリスペクトしていることの表れだと感じます」
アメリカのブランドでありながら、その価値を掘り下げ、独自の解釈を加えながら世界へと発信してきた日本のファッションシーン。ヴィンテージを通じてブランドと向き合ってきた彼の言葉からは、そんな日本と〈ラルフ ローレン〉の蜜月関係が浮かび上がります。
コジモ・チャンポリーニ&ヴァレンティーナ・フィアスキ(TARTAN VINTAGE)
続いて、イタリア・フィレンツェで「TARTAN VINTAGE」を営むコジモ・チャンポリーニさんとヴァレンティーナ・フィアスキさん。約10年前にショップをオープンしたふたりは、イタリアにおける〈ラルフ ローレン〉の魅力をこう語ります。
「イタリアでは、80年代から90年代頃の〈ラルフ ローレン〉のアイテムがアイコン的な存在になっています。特にラグビーシャツはものすごい人気ですね。〈ラルフ ローレン〉にはイタリアのサルトリアの職人技とはまた違う、アメリカ製品ならではの良さがあります。特に、肉厚なコットンやツイードといった素材を巧みに取り入れる技術には目を見張るものがあると感じますね」
仕立ての国イタリアの目利きたちをも魅了する、アメリカンプロダクトならではの素材使いと存在感。そこには、単にアメリカらしいというだけでは語り尽くせない〈ラルフ ローレン〉独自の美学があるようです。
ジェシー・ハイフェッツ&ドリュー・ハイフェッツ(F AS IN FRANK)
カナダ・バンクーバーからは、兄弟で北米屈指のヴィンテージショップを運営する「F AS IN FRANK」のジェシーさんとドリュー・ハイフェッツさんが参加。
「〈ポロ ラルフ ローレン〉には、どんなスタイルにもマッチする幅の広さがあります。いまはインターネットの発達によって、どの都市を訪れても似たようなスタイルを目にするようになりましたが、そのなかで個性を出すにはうってつけのブランドです。特にカナダは寒いので、これからの季節は厚手のウールを使ったバッファローチェックのアウターなど、ランバージャックスタイルなヘビーデューティーなアイテムが人気ですね」
国や気候が違えば、求められる服も変わります。それでも、着る人の個性を受け止め、さまざまなスタイルになじむ懐の深さは共通しているようです。