日本のファンが語る、半世紀にわたる愛着。
杉原達朗(ROW)
もちろん、〈ポロ ラルフ ローレン〉を語るうえで、日本のファンの存在も欠かせません。大阪を拠点に、90年代から00年代のアメリカ古着を中心に扱うヴィンテージショップ「ROW」の杉原達朗さん。初めて〈ポロ ラルフ ローレン〉を手にしたのは、中学生の頃に買ったカットソーだったといいます。
「当時はLO Lifeの流れもあって、ビッグサイズで着ていましたし、ヒップホップやストリートカルチャーの文脈で〈ラルフ ローレン〉を捉えていました。それから20年ほど年齢を重ねたいまでも、今日のようなタイドアップしたスタイルに取り入れられる。〈ポロ ラルフ ローレン〉には、そういう老若男女を問わない懐の深さがあります。だからこそ、時代を超えて支持される魅力があるんだと思います」
ストリートのアイコンとして着こなした青春時代から、大人の装いに取り入れる現在まで。同じブランドでありながら、着る人の年齢やライフスタイルに合わせて、その表情を変えてくれる。そんな経験こそ、長年愛され続ける理由なのかもしれません。
Tez 斎藤(Reflex)
そして、中目黒の「Reflex」を営むTez 斎藤さん。〈ダブル RL〉の日本上陸当時に〈ラルフ ローレン〉に勤務していた、ブランドの歴史を知り尽くすキーパーソンです。
「建物に入った瞬間、あまりにも作り込まれていて、涙が出そうになるほど感動しちゃって。もういっそのこと、お店もやめちゃおうかなと思ったぐらい(笑)。やはり世界的なブランドのパワーはすごいですね。これだけの規模のイベントは、ぼくが新入社員だった頃に原宿で開催したファッションショー以来かもしれません。
〈ラルフ ローレン〉には〈ポロ スポーツ〉や〈ダブル RL〉、〈パープルレーベル〉など、さまざまなラインがありますが、どれもアイテム単体ではなく、世界観そのものをデザインしているんです。だから〈ポロ ラルフ ローレン〉とほかのラインのアイテムを組み合わせても、違和感なくまとまる。そして、その多彩なラインが派生する母体になっているのが〈ポロ ラルフ ローレン〉なんですよね」
世界観を共有しながら、それぞれ異なる個性を持つラインを展開する。その根底にある美意識が一貫しているからこそ、自由に組み合わせてもスタイルとして成立する。ブランドを長年見つめてきた斎藤さんの言葉には、〈ラルフ ローレン〉という存在の本質が凝縮されているように感じます。
国内外から、〈ポロ ラルフ ローレン〉の有名コレクターやゆかりのあるクリエーターが参加した「A Speaker Series」。3日間に渡り合計13回行われ、「PoloFest」を大いに盛り上げた。
そして、3日間を通じて、様々な〈ラルフ ローレン〉ラバーが意見を交わすトークセッションも実施。海外からも大勢の識者が駆けつけたほか、イラストレーターの綿谷寛さんや編集者の鈴木正文さん、スタイリスト・ファッションディレクターの長谷川昭雄さんなど、これまでの日本のメンズファッション文化を主導してきた人たちが「PoloFest」でしか聞けないストーリーを語り合っていました。