スタイリスト 稲垣友斗さん(30歳)
PROFILE
2018年にスタイリストの森田晃嘉氏より独立した若手スタイリスト。メンズファッション誌を中心にブランドのカタログやルック、広告案件などで活躍中。古着からメゾンブランドの動向までファッションへの見識も深く、トレンドを巧みに取り入れたスタイリングには定評あり。
ー 今回着用してもらった〈メゾンスペシャル〉のセットアップのデザインはいかがでしたか?
「スモーキーな色味も好みですし、サイズ感も程よくゆとりがあってラクに着られました。デザインは一見シンプルなんですけど、シルエットや生地感、細かいディテールにこだわりが感じられて、洒落感もありましたね」
ー 着こなしで意識されたところはどこでしょうか?
「丈の長いドレスシャツをレイヤードして、縦のバランスに違和感を与えた点ですね。ジャケットのフロントは開けても閉めてもサマになりますし、スタイルもよく見えるんです。あと袖元のレイヤードにボリュームを持たせたり、首からかけたキーリングをアクセントに加えたり、僕なりにさりげなく工夫を凝らしています」
ー 稲垣さんにとって、セットアップのアイテムはどんな印象をお持ちですか?
「普段、スーツやセットアップはあまり着る機会がないんですが、いざ着てみるとさまざまな着方を試せたり、着崩す楽しみも味わえたり、気分が上がるもんだなって感じました。これから少しづつ着る機会を増やしていきたくなりましたね」
ー どんなシーンで着たくなりましたか?
「打ち合わせや商談などのビジネスシーンではシャツでかっちりと着こなすのも良さそうですが、タウンユースに用いるならTシャツや柄シャツをレイヤードしてカジュアルダウンさせたいですね。オン・オフで活躍するセットアップってなかなかないので、一着は持っておきたい」
トロピカル素材を彷彿とさせるドライタッチなウール調のジャケットは、ムーディな雰囲気も後押し。通気性に優れ、スモーキーなカラーリングが春夏シーズンに活躍してくれそう。また共地のスラックスは、持ち出しのフックやフロントボタン、テングの3点止めで着崩れを防止し、綺麗なシルエットを描写。さらにマーベルトを施したことで、一層ドレステイストな仕上がりに。それぞれ手洗いも可能なイージーケア仕様。