Case 03
PROFILE
東京・中目黒にある花屋「farver」で約6年間の修行を積み、2017年、外苑前に「VOICE」をオープン。“こえを聴き、こえを届ける”をコンセプトに、コミュニケーションから生まれる花と寄り添う暮らしを提案する。洗練された店内の半分はギャラリースペースとして活用され、不定期で香内さんの好きな作家やアーティストを招いた展示を開催。@voice_flower.jp
ー 仕事中の服装は本日のような感じが多いですか?
香内:そうですね。ほぼ黒かネイビーを着ています。あまりコーディネートを考えたくなくて(笑)。ただ、花を扱っているということもあり、邪魔しない、落ち着いたカラーで仕事することが多いです。
ー フローリストといえばハサミですよね。
香内:そうですね、ハサミがないと仕事になりません。いま使っているのは「farver」の師匠からの贈り物です。「farver」で働きはじめたときと、独立して1年経ったときにいただいて、研ぎながら使い続けてます。
ー ハサミを入れているエプロンも必需品ですか?
香内:付けるときと付けないときがありますね。入荷作業が多いときや朝の水やりのときは付けています。〈アトリエ ベトン〉のエプロンは丈が短いので、作業の妨げにならなくていいですね。とても動きやすい。
ー 他に便利と感じた部分はありますか?
香内:外の作業のときは、ワイヤーとかタオルとかの小物も必要なので、ポケットが大きいのは助かります。あと、3つポケットがあって真ん中だけ浅い。ハサミを入れておくにはちょうどいいです。ポケットのなかを探る必要がないし。
ー 決してアクセスがいい場所にあるわけではないと思うのですが、どんなお客さんが多いですか?
香内:ありがたいことに、お店の名前がSNSも含めて広がっていて、ふらっと入るというより、ここを目的にいらっしゃっていただくお客さんがほとんどです。自分と同じような感覚を持つひとが集まってもらえればうれしいですね。
ー 特に男性は、花に馴染みがないひとが多いと思いますが、最初はどういうところからスタートすればよいでしょう?
香内:おすすめは、まずは気に入った一輪挿しを買ってみること。そうすると、お花を差したくなるはずなので。そして、難しいことは考えず、お店で目についたお花を一本買ってみてください。ゆくゆくは花束を飾ってみたくなると思います。同じお花でも一本一本表情が違うので、そこに魅力を感じてもらいたいですね。