
スタイリスト
2015年に法政大学を卒業後、スタイリスト甲斐弘之氏に師事。2017年に独立し、メンズファッション誌を中心にスタイリングを手がける。着る人のパーソナルに迫ったリアリティのあるスタイルづくりで注目を集める若手スタイリストの筆頭格。
Instagram:@shomasashidesu

Shoes:NIKE CHALLENGER OG、Sweat Shirt:NIKE AS M NSW CRW FLC HVYWT、Sweat Pants:NIKE FLEECE HEAVY WEIGHT NB PANTS、Tops:OLD NAVY、Tank top:BOW WOW
ー スタイリストを志したのはいつ頃ですか?
大学4年生の時に繊維商社を受けてたんですけど、見事に全滅で(笑)。服飾学校に通ってたわけじゃないので、今思えば無謀だったと思うんですけど。それでスタイリストの甲斐さんがアシスタントを募集していて、そこからスタイリストの世界に入ったって感じです。なので、昔からの夢ってわけじゃないんですよね。最初は無理そうだったらやめて就職しようと思ってたくらいで。でもやりがいがあったので、どんどんのめり込んでいきました。仕事量がめちゃくちゃ多くてキツかったんですけど、自分のリースしてきたものが全国誌に載ったり可視化できたりするのが面白かったんですよ。これは大企業に就職しても絶対にできない経験だなって。
ー そんな武者修行のなかでキャリアを積まれたんですね。スタイリストとしてのこだわりはありますか?
んー、着る人のパーソナリティは大切にしようと思ってます。モデルとして世界観に溶け込ませるよりかは、人物のキャラクターが乗っかってくるような雰囲気の方が好きなんですよね。ハイブランドもリアルクローズも同じ目線で見たいというか。この人はブランド物を着てるんじゃなくて、ちゃんと一着の服として着てるんだなって思えるような空気感。それを表現したいと常々思っています。そのうえで、世界観をつくり込んだりするのが僕たちの使命かなって思いますね。

ー もともとはどんなファッションが好きだったんですか?
意外って言われるんですけど、アシスタントに成り立てのときは、いわゆるハイストリートが好きでした。ヴァージルとかカニエみたいな感じです。それから仕事を通していろんなブランドを知っていって、どんどん服装が変わっていきました。服装もそうですが、仕事においてもそうで。2年半の経験ですべてを叩き込まれました。ある意味ファッションに対して無知だったからこそ、いろんなことを吸収しやすかったのかなって思います。
ー 今回はチャレンジャーを選ばれましたが、どうしてこれにされたんですか?
こういうレトロなランニングシューズは最近注目していて探してたんです。いい配色があったら絶対に買おうと思ってたんですけど、ブルーが好きなのでこのカラーリングはまさにドンピシャでしたね。あと細かい部分で言うと、ソールが真っ白じゃなくて黄みがかってるのが良かったですね。この感じがヴィンテージライクでカッコいいし、合わせやすいんですよね。

ー こういうヴィンテージライクなものだったり、古いものから着想を得たりしますか?
仕事柄、昔の雑誌を見返したり、写真集を見たりしますね。カルチャーの背景を深掘りして、それをどう現代的に落とし込もうか考えます。このスニーカーやスエットパンツもそうなんですけど、過去の名作をどう解釈して自分のものにするかがすごく大切だと思いますね。

NIKE CHALLENGER OG ¥10,000+TAX
SIZE:24.0〜29.0cm、30cm
アッパーにナイロン、メッシュ、スエードといった3種の素材を採用し、ランニングシューズに変革をもたらしたチャレンジャー。足幅に合わせたシューレースの調整を可能にし、快適な履き心地をもたらすハト目デザインが特徴。かかとのかすれたロゴなど、ヴィンテージさながらのディテールにも注目。