SIDE-A
東京は大崎出身。裏原時代に青春を過ごす。プライベートで更新しているインスタグラムは、フォロワー6.8万人を誇り、日本にとどまらず韓国や中国などのアジア圏にもファンをもつ。今季のおすすめは、コレクションのロゴマークである三角形が配された、抗菌素材のロングジャケット。
@y_la_vie_douce
HOME STAFF COAT ¥19,000+TAX
(ANREALAGE SHIBUYA PARCO、03-6809-0220)
SIDE-B 「パルコ ミュージアム」で感性に触れる。

ー ブランドにはどういう経緯で入られましたか?
菅:もともと設計の仕事をしていて、主に飲食店や物販のお店を作っていました。そこから違う仕事したいなと思ったときに、好きだったファッションの仕事がいいなと。どこにしようかと探しているなかで、〈アンリアレイジ〉のショーを見て、一瞬で惹かれてここにしました。
ー 全く異なるジャンルからの転職ですね。いつごろですか?
菅:設計をわりと長くやっていて、面接を受けたのは去年。ちょうど誕生日の日だったのを覚えています(笑)。
ー パルコ店が最初の配属ということで、客層はどんな感じなんでしょう。
菅:インバウンドが多かったんですが、最近は前からブランドを好きな顧客さんですとか、インスタグラムを見て来ていただく方もいます。
ー インスタグラムはもしかして菅さんのですか? 6.8万人のフォロワーがいると噂で聞きました!
菅:そうですね、趣味でやっていて。たまにファンの子が来てくれます。

菅さんのInstagramアカウント。項目ごとに投稿が分類されていて、その几帳面さが伺える。
ー どういう経緯ではじめられたんですか?
菅:この職についてからですね。前の仕事は内容的に、人前に出るのはよくないかなと思って控えていて。いまは、自分が素でいいなと思ったものを自由に発信していますね。
ー なるほど。過去の投稿を拝見して、ブランディングがしっかりしているなと思ったんですが、気をつけているところはありますか?
菅:こうしようああしようと計画的にはやってないですね。ブランドさんから宣伝のお話をいただくこともあるんですが、基本的にお断りしていて、リアルで自分が好きなものを載せてます。

ー そんな菅さんは、お仕事の休憩中は何をされていますか?
菅:ほぼ「スタバ」にいることが多いんですが、4Fの「パルコミュージアム」をちらっと覗いたりもします。
ー 休みの日にアート展など行かれることはありますか?
菅:ありますね、美術館に行ったりとか。アンリアレイジ自体もそういった展示をすることがあるので、アートとは近しいところにいると思います。
ー まるでアートピースかのようなコレクションもあったりしますもんね。
菅:あと、最近は英語の勉強をしています。
ー お客さんに外国人が多いからでしょうか?
菅:来店されたときに対応できたらいいなとは思うんですけど、ほとんど趣味ですね。学生の頃は赤点ギリギリの全然勉強しない子だったんですけど、英語できたほうがいいかなとふと思って。
ー 大人になってから勉強するってかっこいいですね。学校に通われてるとかですか?
菅:自力でやってるんですが、「プログリッド」というコーチングカリキュラムを使ってます。英語版ライザップみたいな感じで、スケジュールをぜんぶ管理してくれるんです。英語を勉強する習慣をつくってくれるので、自然とやるようになりました。若干宣伝みたいになってますが、そういうのではありません(笑)。


設置された機械に手をかざすと、骨だけが浮き上がるという作品。顔はどうなんだろうと、ノリノリで顔をかざしてくれた菅さん。

渋谷の古着屋「DAMMIT TOKYO」も出店。仕掛け満載の”ヘンテコな部屋”の空間に過去の写真・動画作品を展示している。
ー 普段、古着は着ますか?
菅:たまに着ますが、いまはほとんどブランドの服ですね。若い頃は、これじゃないとダメ、これ以外ダサいとか、もっとこだわりがあったんですけど、年重ねてからは何でもいいっちゃ何でもよくなってきて。
ー いろんな時代を経て、の境地ですね。爪は何かこだわりがありますか?

菅:これ実は自前です。前はお店でやってもらっていたんですが、コロナで閉まっちゃったので、いまは自分で。爪楊枝にジェルをのせてぷるぷるしながらやってます。
ー 抜かりないですね。まだまだ気になることはありますが、あとは実際にお店に行って菅さんに会ってみてからということで。

ANREALAGE
A REAL-日常、UN REAL-非日常、AGE-時代を意味する。日常の中にあって非現実的な日常のふとした捩れに眼を向け、見逃してしまいそうな些事からデザインの起点を抄いとる。
場所:渋谷PARCO 3F
電話:03-6809-0220
www.anrealage.com
PARCO MUSEUM TOKYO
パルコ独自の視点でセレクトしたクリエイターの展示を行うスペース。取材時は、「シブカル祭」のマインドを受け継ぐ「P.O.N.D. At ShibuyaPARCO」の展示が行われており、写真家、ファッションデザイナー、陶芸家などの作品が並び、カオスな空間が立ちあがっていた。(※すでに展示は終了しています)
場所:渋谷PARCO 4F
www.instagram.com/parco_art/