BATHHOUSE
フイナムのコラムでもおなじみ、さまざまなアンティークとヴィンテージに造詣が深い郷古隆洋さんによるスイムスーツ・デパートメントの実店舗 「バスハウス(BATHHOUSE)」。ジャンルや国籍、年代にとらわれないフラットな目線で買い付けられたアイテムが所狭しと店内を埋め尽くします。なかでもテーブルウエアは、ポップなデザインのものが多くて毎日の食事が楽しくなりそう。
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ヨッヘン・ホルツのワイングラス
イーストロンドンを拠点に活動するドイツ出身アーティスト、ヨッヘン・ホルツのシグネチャーともいうべきワイングラス。ネオン作品を得意とする彼の魅力は、なんと言っても自然にあらがわないような淡い形です。鮮やかな色使いもさることながら、不思議と手の中にすんなりと収まるシェイプも見事としか言いようがありません。インテリアのように飾っても素敵だけれど、このグラスはワインを注いでようやく完成するのです。

ヴィンテージのセラミックプレート
アメリカのテーブルウェアブランド 〈スタジオノヴァ〉による1980年代のディナープレート。ポップなカラーリングと幾何学的なモチーフが施されたこのシリーズは日本で生産され、デザインも日本人デザイナーが担当しています。80年当時に世界を席巻したデザインムーブメント、ポストモダンからの影響がひしひしと感じ取れます。これだけファニーなデザインだと、毎日の献立を考えるのも一層楽しくなりそう。

エコパークポッテリーのマグカップ
ロサンゼルスのスタジオでさまざまな作品を制作するアーティスト、ピーター・シャイアーが主宰する〈エコパークポッテリー〉のマグカップ。ポストモダンを彷彿とさせる、彼らしさを感じる独特なシルエットとアートなルックスに惹かれます。ついついデザイン性に目がいってしまいますが、実際に手にしてみると、使い勝手が良くて癖になってしまいます。“用の美”とはこのことか、とうなされるようなマグなのです。
エコパークポッテリーのマグカップ ¥13,000+TAX
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サラ・ペセリックのカトラリー
イギリスで活動している女性デザイナー、サラ・ペセリックがデザインを手がけ、ベトナムの職人たちがハンドメイドで仕上げるカトラリーシリーズ。ベトナム水牛の角といった天然素材を使い、すべて手作業でつくり上げているから、一点一点色味やディテールが違っていて、個性にあふれています。クラシックなデザインとモダンのバランスを保ち、さらにベトナムの職人たちのクラフトマンシップがしっかりと感じられます。
(左上から時計回りに)サラ・ペセリックのオリエンタルスープスプーン¥2,300+TAX、ソルトショベル¥1,600+TAX、スモールティーキャディスプーン¥1,600+TAX、スモールバターナイフ¥2,300+TAX、チャンキーフォーク¥2,300+TAX、チャンキーティースプーン¥2,300+TAX、キャビアスプーン¥1,700+TAX、エッグスプーン各¥2,000+TAX

スイムスーツデパートメントのティッシュボックスカバー
ハンバーガーをモチーフにしたオリジナルのティッシュボックスカバーは、アメリカの家具メーカー 「ハーマンミラー」 のポスターのような感覚で大きな柄を大胆にトリミング。鮮やかな“ヴィヴィット”と、“パステル”の2種類が展開されていて、ファーストフード店で選ぶときみたく、ついつい欲張りたくなってしまいます。これだけふざけたデザインだと、落ち込んで泣いていても自然と気分が上向きになるはずです。
スイムスーツデパートメントのティッシュボックスカバー ハンバーガー“ヴィヴィット”¥4,000+TAX、“パステル” ¥4,000+TAX

ヴィンテージの小鹿田焼
大分県日田市の山間で300年以上の歴史を持つ陶工の集落、皿山の民窯である小鹿田焼の酒器セット。小鹿田焼の小さな作品や「数もの」と呼ばれる量産されていた雑器の類は、意匠の凝ったものは少ないものの、こなした数と長い年月で培われた、意図を超えた健康的な美しさを感じることができます。
古い小鹿田焼の特徴とも言えるこのクリームがかった色の白釉は、70年代頃から消費者の好みに合わせて、より白いものに変わってしまったため、こちらもまた古いものならではのディテールといえます。

バスハウス
住所:東京都渋谷区神宮前3-36-26 ヴィラ内川201
電話:03-6804-6288
時間:木~日 13:00~18:00(月~水はアポイントによる営業)
オフィシャルサイト
Instagram:@bathhouse_shop