Hayato Wada / nano・universe
和田さんのスタイルは、〈モノビ〉のセットアップ、〈ナノ・ユニバース〉のTシャツ、〈クラークス〉のシューズ。“バナナ・ウォッチ” はホワイトダイアル×ブラックレザーストラップ。
トラッドマインドを大事にしながら、時代の流れに合ったファッションを提案してきた「ナノ・ユニバース」。このセレクトショップに入社して15年目を迎えたのが和田隼さんです。学生時代、サッカー部だったこともあり、社会人になってからもフットサルをやっていたという彼は、最近になってゴルフのおもしろさに気づいたそう。その一方、スポーツ観戦も好きで、サッカーやゴルフはもちろん、野球やバスケットボールなど幅広くチェックするとのこと。そんな和田さんはきれい目なセットアップスタイルを披露してくれました。
ー まず和田さんの腕時計の好みについて教えてください。
和田: デザインがシンプルなのと、ケースが薄いものが好きですね。もともとセットアップを着る機会が多かったので、そのときにゴツい時計よりも、薄くてシンプルな時計のほうが合わせやすいんです。最近だとスマートウォッチとかたくさん出てますけど、やっぱりぼくはアナログ時計のほうが好きですね。
ー それはどうしてですか?
和田: つけていたとしても、多分そんなにいじらないだろうなって思うんです。時計は時間を確認できればいいかなと。機能がたくさんあったとしても、そんなに使わないんですよ(笑)。あとは嗜好品として、自分の気分を高めるためのものなのかなと思いますね。いまの時代、スマホで時間を確認する人が多いですが、腕時計をつける理由はそんなところにあるんじゃないかと。
ー 〈ティソ〉というブランドに対してどんなイメージを持っていますか?
和田: スイスのブランドで、ものすごく正統派な印象ですね。それなのに値段が手頃で、他のブランドと比べると身近な存在でもあります。“スイス時計=高い” っていう固定概念って誰もが持っていると思うんですけど、〈ティソ〉はそれを覆してくれますよね。しかも150年以上も続いているんですよね? それは確固たる技術を持っている証拠でもあると思います。特に “バナナ・ウォッチ” は100年以上前に生まれたモデルということで、まさに温故知新を体現していると思います。
あとは「NBA」のオフィシャル・タイムキーパーもやっているんですよね。クラシックな存在でありながら、そうしたスポーティな一面もあって、しかも「NBA」の公式っていうところがシンプルにすごい。あとは「ツール・ド・フランス」とかの有名な自転車のレースとか、バイクの「MotoGP」でも同じようにタイムキーパーとして協賛していますよね。それって誰でもできることじゃないから、本当にすごいとしか言いようがないです。
ー “バナナ・ウォッチ” をつけてみていかがですか?
和田: つけ心地が最高ですね。あとは何にでも合わせやすい。シンプルな時計ですけど、インデックスには個性があるのも魅力ですよね。ぼくにとって腕時計はアクセサリーのような感覚もあるので、ただシンプルなだけではつまらないじゃないですか。今日はセットアップを着てますけど、もっとカジュアルなスタイルにも合わせやすいと思います。
ー 和田さんにはミラネーゼブレスレットではなくレザーストラップのモデルをつけてもらいました。
和田: ミラネーゼブレスレットのほうが主張が強い印象で、華やかですね。一方でレザーストラップは落ち着きがありますよね。だから、よりいろんなファッションに馴染みやすいんじゃないでしょうか。
ー コーディネートに関して、どんなところをポイントにしていますか?
和田: 基本的にシンプルな格好が好きなので、セットアップを着て、インナーも無地のTシャツで合わせています。でも、それだけだとちょっと物足りないので、アクセサリーや時計でほんのちょっと主張をプラスしていますね。
ー “バナナ・ウォッチ” とアクセサリーのちょっとしたさり気なさがいいですね。
和田: おしゃれ上級者のスタイリングって、いざやってみようと思うとやっぱり難しいと思うんですけど、これくらいなら誰にでも取り入れやすいと思うんです。ちょっとだけ時計やアクセサリーをつけることでおしゃれを気にしているように見えるし、つけないよりは多少気にする程度につけるのがいいんじゃないかと思います。
PROFILE
1983年生まれ、埼玉出身。写真の専門学校を卒業後、アイルランドへ留学。帰国後に「ナノ・ユニバース」に入社し、今年で15年目を迎える。2010年よりプレスに就任。