Keiichiro Kawabe / TOMORROWLAND
川辺さんのスタイルは、〈ル ヴェルヌイユ〉のセットアップ、〈サルヴァトーレ ピッコロ〉のシャツ、〈ジュープ バイ ジャッキー〉のネクタイ、〈クロケット&ジョーンズ〉のシューズ。“バナナ・ウォッチ” はブルーダイアル×ミラネーゼブレスレット。
どこかきれい目で、洗練された服が揃う「トゥモローランド」。そこでメンズのPRを担当するのが川辺圭一郎さんです。休日は美術館やギャラリーを巡ることが趣味と言い、部屋にもアート作品が飾ってあるそう。今回はそうしたカルチャーに対する感度の高さを感じさせる、主張のあるスーツスタイルを披露してくれました。落ち着いていて、品のあるところも川辺さんの魅力。そうしたところが人を惹きつける所以なのかもしれません。
ー 普段どんな時計をつけていますか?
川辺: クラシックなものが好きです。いろんな時計を持っていて、そのときのスタイルによってつけるものを変えています。カジュアルな格好の時はミリタリーウォッチをつけたりとか、たまにはクオーツでダイアルにイラストが描いてあるようなポップなものもつけます。今日みたいなスーツの日はサイズが小ぶりのアナログ時計をつけることが多いです。スーツを着ていると、やはりどうしても袖元が見えてくるので、エレガントな雰囲気のものを選んでいますね。
ー そういう意味では “バナナ・ウォッチ” も、スーツに合いそうですね。
川辺: そう思いますね。つけててすごくしっくりきました。このケースのカーブがすごく美しく感じるし、手にフィットしてつけ心地もいいですね。こうしたスクエアのケースって、丸いものに比べると装飾性が強い印象があります。なのでアクセサリー感覚でつけられますよね。
ー “バナナ・ウォッチ” は1916年に最初のモデルができて、その当時からこのデザインなんです。
川辺: へぇ~! すごいですね。純粋に現代でも通じるデザインだと思いますし、古さを感じさせないところが魅力的ですね。
ー 〈ティソ〉というブランドに対してはどんな印象をお持ちですか?
川辺: うちのお店で以前、〈ティソ〉の60年代のアンティーク時計を扱っていたことがあって。それがものすごくクラシカルで格好よかったんです。歴史あるブランドなのに、他の時計ブランドのように手の届かない値段ではなく、比較的手に取りやすいプライスだったというところも身近に感じました。
ー アナログ時計がお好きなんですか?
川辺: そうですね。つけていると気合が入る感じがするんです。自分にとってのスイッチというか。いまはスマホで時間が確認できちゃいますけど、わざわざ腕時計をつけて確認したりとか、手巻きの時計なら、ゼンマイを巻いている時間に切り替えができるんです。だからつけていないと落ち着かないし、つけることによってコーディネートも引き締まる感覚があります。
ー “バナナ・ウォッチ” をつけるにあたり、コーディネートはどんなことを考えましたか?
川辺: 先ほども話した通り、“バナナ・ウォッチ” はクラシックなアイテムなのに、それを感じさせないデザイン性の高さが魅力だと思うんです。なのでぼくが今日着ているスーツも、そうした “バナナ・ウォッチ” の特性と似たものを選びました。一見するとクラシックなスーツなんですけど、袖にボタンがなかったりとか、スラックスが実はイージーパンツだったりして、現代のニーズに合ったディテールを取り入れているんです。
ー 色もモノトーンで抑えていますね。
川辺: 文字盤のネイビーを拾いました。派手に決めるよりは、時計とリンクさせて、腕元が映えるようなカラーリングを意識しましたね。
PROFILE
1989年生まれ、東京育ち。大学卒業後に新卒で「トゥモローランド」に入社。6年間ショップにて販売を経験後、2018年よりプレスを担当。