PROFILE
1965年広島生まれ。1987年にユニコーンでメジャーデビューする。1994年にシングル「愛のために」でソロ活動を本格的にスタートさせ、「イージュー★ライダー」「さすらい」などヒットを飛ばす。様々なアーティストとのコラボレーションや、プロデューサーとして才能をいかんなく発揮。昨年ソロ活動25周年を迎え、現在はテレワークでゲストと繋がりトークや演奏を繰り広げる『カンタンテレタビレ』やバーチャル背景で演奏する『カンタンバーチャビレ』などをYouTubeにて次々と公開している。2021年1月よりバンド「MTR&Y」と共に11か所をまわる全国ツアー『MTRY TOUR 2021』の開催する。
加山さんは、多重録音ミュージシャンとしての大先輩。
ー 民生さんと加山さんの最初の出会いは覚えてますか?
奥田: 最初はいつだったかな。知り合いがいて、加山さんのところに呼んでもらえるようになったんですよね。何人かで招待してもらって、加山さんの船に乗せてもらって、そこでご飯をご馳走してもらったり。「マリーナに船が入ると、マリーナが加山さんの船でパツパツになるよ」なんて船のスケールのでかさは噂に聞いてましたね。
ー ミュージシャンとしての、加山さんはどんな存在になるんですか?
奥田: 宅録というとちょっと違うんだろうけど、加山さんは楽器や歌入れとかの多重録音をやられるんですよね。若い頃だから、日本で最初なんじゃないかなと思うんだけど。というのも、僕も知らなかったんですけど、テープレコーダー以前に海外から取り寄せてワイヤーレコーダーというものを使っていらしたんだと。先駆者ですよね。
ー 民生さんも、宅録プロジェクト「カンタンカンタビレ」など、多重録音をやられていますよね?
奥田: そうそう。小・中学くらいの時に録音に興味があって、ラジカセを2台置いて、多重録音みたいなことをやって、ハモって歌ったりと遊んでました。加山さんの曲は小さい頃から聴いてましたけど、どうやら全部自作されていると聞いて、すごいなと。僕は録音が趣味だったので、加山さんは見本のような、憧れの存在でした。
ー 加山さんのイメージって世代ごとに、芸能人、ミュージシャン、映画俳優とかバラバラなのかもしれませんね。民生さんのイメージは、どれになるんですか?
奥田: やっぱり、かっこいい映画俳優さんというイメージがあるじゃないですか。(加山さん主演の)『エレキの若大将』で、かっこよくギターを弾く姿もあって、俳優だけじゃなく音楽もやるという、そのマルチな感じ。いまの若い人たちには音楽のイメージが強いと思うんだけど、昔は逆だったかもしれない。