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アーティストたちが振り返る今年の出来事。
2020年忘年会。

アーティストたちが振り返る今年の出来事。

新型コロナウィルスが世界的に猛威をふるった2020年。フイナムでもおなじみのあのアーティストたちは、この1年をどう過ごし、なにを感じたのでしょうか? 加賀美健さん、中村穣二さん、平山昌尚さん、題府基之さんにお集まりいただき、コロナビールを片手に今年1年を振り返ってもらいました。

  • Photo_Motoyuki Daifu
  • Text_Yuichiro Tsuji
  • Edit_Hiroshi Yamamoto

アート業界への影響はこれから大きくなるかもしれない。(加賀美)

ー アート業界はなにか影響はありましたか?

加賀美: 欧米はかなり大きな影響があったんじゃないかな?

平山: 展覧会とか延期になったり。

加賀美: 美術館がしまったりね。

題府: なくなったギャラリーもあるみたいです。

中村: 潰れたところ多いって聞くよね。

加賀美: でも、日本ではそういうところないよね?

平山: 話が入ってこないだけで、小さなところは大変そうですけど。

加賀美: アメリカは大きなギャラリーが無事で、それよりも小規模なところは厳しいみたいだね。

ー お客さんを呼べなくて、作品が売れないということですか?

加賀美: そうそう。売れないし、オープニングレセプションとかもできないから。

中村: お金を使う側も財布の紐が固くなってるだろうしね。

ー 生活必需品ではないですもんね。

加賀美: 腹減ってたらアートなんて買わないから、裕福な趣味ってことだよね。でもこういう時だからこそ、買い占めてる人たちもいるのかもしれない。アマゾンの社長もコレクターになってるみたいだし。

ー 価格の変動はあるんですか?

加賀美: アートってこういう状況になっても価格を下げられないんだよ。

中村: もしかしたらアンオフィシャルで、値切ってる人はいるかもしれないけど。あとは抱き合わせで若手の作品を一緒に売るみたいなことはありそう。

ー 国内の影響は本当に小さいのでしょうか?

加賀美: わからないなぁ。もしかしたらこれからどんどん大きくなってくるのかもしれないよね。

平山: そうなると、ぼくらアーティスト側にも影響でてきますよね。

加賀美: あぁ、なんかテンション落ちてきた…。

ー 今日は情緒不安定ですね。

加賀美: なす術なしって感じするじゃん。「外に出るな!」「マスクしろ!」「密を避けろ!」ってさ、何もするなって言われてるようなもんだし。

平山: 最近、「5つの小」なんてことも言い出しましたよね。

ー 「少人数」「小一時間」「小皿」「小声」「小まめな換気」ですね。

平山: ここに来てもう小一時間くらい経ったし、そろそろ帰ろうかな。

一同:

平山: なんか記者会見のとき、いつもいいこと言ってる風ですよね。

加賀美: たまにはおもしろいこと言ってほしいよね。「小さめのズボン」とかさ。

中村: おもしろい言い方で言うとかね。

加賀美: ヘリウムガス吸ってから発表するとかね(笑)。

一同:

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