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FEATURE
アーティストたちが振り返る今年の出来事。
2020年忘年会。

アーティストたちが振り返る今年の出来事。

新型コロナウィルスが世界的に猛威をふるった2020年。フイナムでもおなじみのあのアーティストたちは、この1年をどう過ごし、なにを感じたのでしょうか? 加賀美健さん、中村穣二さん、平山昌尚さん、題府基之さんにお集まりいただき、コロナビールを片手に今年1年を振り返ってもらいました。

  • Photo_Motoyuki Daifu
  • Text_Yuichiro Tsuji
  • Edit_Hiroshi Yamamoto

PROFILE

加賀美健

1974年生まれ。東京都出身。ドローイングや彫刻などの作品をリリースし、国内外問わず多数の美術展に出展。アパレルブランドとのコラボレートも積極的に行ない、自身が運営する代官山の「ストレンジストア」では、自作のTシャツなどグッズ類を展開している。
Instagram:@kenkagami
kenkagamiart.blogspot.jp

PROFILE

中村穣二

1974年生まれ。画家としての活動をベースにしながらも、様々なアーティストとのプロジェクトやグループ展も企画。また、ブックレーベル「K.M.L. BOOK」の運営も行う。
Instagram:@joji_nakamura

PROFILE

平山昌尚

1976生まれ。兵庫県出身。絵画、ドローイング、パフォーマンスなど、東京を拠点に活動を行なう。自身の作品を展示した個展のほかに、グループ展などにも参加。Zineの出版なども行なっている。
Instagram:@masanaohirayama
www.himaa.cc

PROFILE

題府基之

1985年東京生まれ。2007年東京ビジュアルアーツ専門学校卒業。同年、「ひとつぼ展」に入選。2013年には国際写真賞「Prix Pictet」にノミネートする。積極的に作品の展示も行なっており、国内に留まらず海外でも活動を行うなど、国際的な活躍をみせている。
Instagram:@motoyukidaifu
motoyukidaifu.blogspot.jp

健さん、今日は荒れてますね…。(題府)

ー 今年は新型コロナウィルスに脅かされて大変な1年でした。今回はこの1年を振り返っていただければと。

加賀美: 本当に大変な年だったよね。なんでもバーチャルになっちゃってさ。

中村: まぁ、そうなっちゃうよね~。

加賀美: コロナ禍になって人と会うことも普段通りにできない中で、急にバーチャルってなったけど、やっぱりおもしろくない。

中村&平山: たしかにね~。

加賀美: まぁしょうがないのかもしれないけどさ、やっぱり不自然な感じがする。アートも音楽も、表現と呼ばれるものはなんでもそうだけど、やっぱり生で見てこそだよね。

ー もう結論が出てしまいましたね…。

一同:

加賀美: ZOOM打ち合わせもやったけど、画面越しに「はじめまして」なんて言うのも変だと思わない?

ー 言われてみれば、たしかにそうですね。

加賀美: ヒマくん、題府くんと、あとwhamちゃんと一緒にZOOM飲みもしてみたけど、はじめのうちは新鮮だったけど、結局一回しかしてないしさ。

平山: 題府くんがずっと足の裏の画像あげてたよね。

題府: 途中から飽きちゃって。みんなの雑談聞きながら、ひとりで酒飲むような感覚でした。

ー やはりそうなってしまうんですね。

加賀美: 今年、“ナントカガールズ”も再結成したでしょ? あれ、名前なんだっけ? バンドなんだけど。

平山: スパイスガールズ?

加賀美: ちがうよ!

一同:

平山: パフィー?

加賀美: だからちがうって! “ナントカガールズ”って言ってるじゃん!

一同:

ー ナンバーガールですかね?

加賀美: そう、それだ! ナンバーガールも配信ライブしてて、「このライブ最高!」みたいな呟きがツイッターで流れてきたけど、やってる人たちはどんな心境で演奏してるんだろうね?

中村: 目の前にお客さんいないから、やっぱり普段とはちがうだろうけど、気持ちは込めてるんじゃないかな。

加賀美: 音楽業界もいろんな事情があってお金生み出さないといけないだろうしね。

中村: でも、配信ライブって儲かるみたいだよ。

加賀美: そうみたいだね。配信にすることでチケットの売り切れとかがなくなるから、キャパに限界がなくなるみたい。

平山: そうですよね。ぼくもサザンのライブが見れると思って、パソコンの前で待機してたら有料で驚きました。

題府: ヒマさん、レセプションのタダ酒に懲りず、今度はタダでライブ観ようとして!

一同:

加賀美: だけど、それもファンの多いメジャーなバンドしか儲からないシステムだよね。ライブ会場で自分たちのグッズを手売りしてるようなインディーなバンドはやっぱり厳しいはずだよ。映画も今後はCGの作品がもっと増えてくるのかな。そうなると映画館も大変だよね。

平山: いまもまだ席ひとつづつ開けて座ってるのかな?

ー いまは通常通りのところが多いようです。

平山: あれはあれで快適でしたよね。

加賀美: 公園のベンチとかで貼り紙してあるのウケない? 屋外なのにたかだか数十センチ感覚開けたところでどうなるんだよ! って思うよね。

中村: しかも、知らない人の横ってそもそも座らないしね(笑)。

ー 一方で、電車はそうした制限がありませんよね。

中村: 電車は喋らず無言だからいいってことなのかな?

加賀美: でも息はしてるからね。

平山: いろんなところベタベタ触ってもいますし。

加賀美: いつまでこんな状況が続くのかね。マスクだってもうしたくねぇよ!

題府: 健さん、今日は荒れてますね…。

中村: 誰だってマスクしたくないでしょ(笑)。

加賀美: マスク警察もいるみたいだしね。冷静に考えると、やっぱり世の中変になってきてるよね。

中村: でも、こういうことを経験するのがみんな初めてだから、しょうがない気もするけど。

加賀美: 大地震のときみたいな?

中村: 地震は経験したことあるけど、こうゆうウィルスの猛威ってみんなはじめてでしょ。しかも世界的なものでさ。

ー 目に見えないものというのが厄介ですよね。

加賀美: 支配層は目に見えないものとかで攻撃してくるからね!

中村: 支配層ってなんだよ(笑)。

一同:

ー 誰かの陰謀ってことですか?

加賀美: 陰謀なんて言葉、もう死語だよ。陰謀なんてないから。これはもう“表謀(おもてぼう)”だよ。

中村: 陰じゃないんだ(笑)。

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