もはや“シンプル”の概念がわからなくなりつつある(笑)。

SPOT2 JOHN LAWRENCE SULLIVAN
メンズ、ウィメンズをフルライン展開する、ブランド新業態の直営店。テーラードを軸としたメンズウェアの基本コンセプトをウィメンズにも落とし込むことで、強さとエレガントさを併せ持つマスキュリンなスタイルに。2017年には、発表の場をロンドンコレクションに移した。
電話:03-6416-5338
※現在、電話による代引購入も可能。

奥冨:(店に入った直後)もう、これかなと思ってるよ(笑)。
ー 即決ですか(笑)。
奥冨:彼女の場合は「なるべく着ない」っていうことでいいかなと、なんとなく考えてました。
A VIRGIN:かわいいね。

ー そもそも今回、〈JOHN LAWRENCE SULLIVAN〉については「A VIRGINさんのスタイリングを組むなら」と、奥冨さんがブランドセレクトしてくれましたよね。ここに来る前から、わりと明確なイメージを持っていたと。ブランドにはどういったイメージを持っていますか?
奥冨:テーラーベースのブランドでありつつ、アヴァンギャルドなスタイルを体現するって、すごく難しいことだと思うんです。サリバンはその辺が上手いですよね。それにメンズ、レディースで統一感を出そうとすると、もうすこしシンプルになりがちです。でも、上品にまとまりつつも、パンクである。その絶妙なバランスには、いつも驚かされます。


※写真左は新作アイテムではございません。
ー 21SSシーズンでは、洋服にボディーピアスをあしらった、フェティッシュなアイテムも数多くリリースされているそうです。さらにレディースは、ランジェリーといった要素がプラスされているものも。
奥冨:ピアスのついたレザーのマスクなんかもいいですね。マスクコードとかブレスレットとか、アクセサリー多めにいっちゃってもいいかもしれない。
A VIRGIN:ベースはシンプルなVラインのアイテムでね。
奥冨:もはや“シンプル”の概念がわからなくなってるよ(笑)。
ブーツ ¥110,000+TAX、マスク ¥18,000+TAX、マスクホルダー ¥22,000+TAX、ブレスレット ¥35,000+TAX(すべてジョン ローレンス サリバン 渋谷パルコ店、 03-6416-5338)
ー スタイリングのポイントについて、簡単に聞かせてください。
奥冨:彼女のイメージを大切にした、ハードなスタイルです(笑)。レザーだったりパールだったりも、一点ごとは過激なアイテムばかりなのですが、エッジが効きつつもあくまでフォーマルアイテムであるシャツが、全体を整えてくれるんじゃないかと。
ー 街で着られるかは別として、たしかに、ふだんステージでパフォーマンスするときのA VIRGINさんのイメージ通りのスタイリングですね。
A VIRGIN:ライブのときの衣装は、ギターが弾きやすいんだよね。
奥冨:そういうことなんだ? 知らなかったな。
A VIRGIN:極力生地がない方が、ギター弾きやすいから。袖さえなければ、レオタードにダウンベストでもいい(笑)。ぴたっと体に沿った衣装の方が、いいライブができるんだよ。ギターも目立つし。
ー そんなプラクティカルな理由があったとは。でも、理に適っていますね。