アッパーな音楽は聴く気になれなくて、そんなとき、MIZを聴いてた。
ー 不特定多数に会うのがなかなか難しい一年だっただけに、身近な友人との距離は、むしろぐっと縮まったかもしれませんね。みなさん、2020年は生活にどんな変化がありましたか?
A VIRGIN:わたしは、去年めちゃくちゃライブやってました。クラブは開いてたから、多いときは週2くらいのペースで。
奥冨:ソロだし、やりやすかったかもね。
A VIRGIN:それまでに比べて、むしろいちばん活動的な一年だったかも(笑)。
加藤:俺は、やっぱりライブができなかったぶん、ひとと会わなくなりました。
奥冨:そうだよね。前はけっこう一緒に飲んでたけど、たぶん、ライブが飲みの口実みたいなところもあったというか。そう思うと、やっぱりライブとかイベントができないっていうのは寂しいよね。
加藤:そうですね。まぁでも、「みんなそれぞれ考えて、元気にしてるだろうな」くらいの感じで、無理にだれかと会おうともしませんでした。もともとゆっくり自分の時間を持ちたいタイプなので、ふだんの生活スタイルとあまり変わらなかったかも。
奥冨:ギターもあるしね。
2020年4月にリリースされた、「MIZ」の1stアルバム『Ninh Binh Brother’s Homestay』。
加藤:アコギを触る時間はめちゃくちゃ増えましたね。「MIZ」の方は作曲もするので、それでできた曲をリリースしたりとか。
奥冨:たしかに、「MIZ」の活動の方が目立ってた印象はあるね。年末にライブもしてたし。
加藤:「MIZ」としては、むしろ活動に専念できた年だったかもしれない。
奥冨:俺もけっこう聴いてたもん。激しいのを聴きたいってテンションになるまで、けっこう時間かかったから。秋に入った頃にまたライブに行きはじめて、ようやくアッパーな曲も聴けるようになった。