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テクニクスが繋ぐ、ヒト オト 暮らし。サイトウジュン × 依田 亮
Life with Technics.

テクニクスが繋ぐ、ヒト オト 暮らし。
サイトウジュン × 依田 亮

どんな時代であっても音楽は人の生活に欠かせないもの。サブスクなどで聴くのも楽しいけれど、レコードをものとして所持することで、とても豊かな時間を過ごすことができます。そこに欠かせないのが音を鳴らすターンテーブル。最近では趣味でDJをする人も多いでしょうが、ターンテーブルを前にレコードと向き合うということは、場所や時間を超えて人と人とを繋ぐことさえもあります。そんなターンテーブルの王道〈テクニクス(Technics)〉の最新機種「SL-1200MK7」を介して、音で繋がるふたりのレコード愛をお届けします。

音楽遍歴を探る5枚。

ー なるほど。本日は何枚かレコードをピックアップしてお持ちいただきましたが、その中で音楽遍歴が分かるレコードを5枚選んでいただきたいのですが。

依田 亮さんが選んだ5枚

左から順にNEBRASKA『F&R 005』、JACK J『LOOKING FOWARD TO YOU』、Fruity『ROCKY,COLT AND TUM TUM E.P.』、V.A.『SNFW003』、YOUR SONG IS GOOD『Re-search / Dripping』

依田:まずは先ほどお話したFRUITYの7インチ『ROCKY,COLT AND TUM TUM E.P.』。レコードがすごく欲しいと一番最初に思ったのがFRUITYだったんですよ。盤の色がクリアブルー、ホワイト、水色とあって…。

サイトウ:すごい3種類全部(笑)。コンプリートですね。さすがに25年くらい前なんで、いい感じに黄ばんでるなー。

依田:そうなんです(笑)。レコードが出ているのは分かったんですけど、知ったときにはもちろん売り切れていて。中古レコード屋で探しました。レアなんですけど、待ってれば出てくるんですよね(笑)。

一同:(笑)

依田:そして、YSIGの『Re-search / Dripping』、しかもサイン入りです(笑)。この作品に感銘を受けてダンスミュージックのレコードを集めるようになったという、きっかけの1枚です。

依田:あとの3枚は、いままさに聴いているダンスミュージックのレコード群ですね。1枚ずつ説明していったら話が終わらないくらい好きなものばかりなのですが…。好きすぎて、NEBRASKA(ネブラスカ)には昨年の〈カップアンドコーン〉10周年のときに、このラベルと同じ色で「CUP AND CONE」とロゴを入れたTシャツをつくってもらいました。

サイトウ”JxJx”ジュンさんが選んだ5枚

左上から時計回りにThe Damned『Damned Damned Damned』、GENERAL LUDD『The Fit of Passion EP』、DAVID BATISTE & THE GLADIATORS『FUNKY SOUL』、ORGANIZATION『SMOKEY FEELING』、V.A.『TURN IT AROUND!』

サイトウ:自分が辿った遍歴がわかりやすいように、という意味でまずは70年代のパンクのバンドThe Damned(ザ・ダムド)の『Damned Damned Damned』ですね。パンク10周年の頃、中学生のときですかね。神戸から大阪のアメリカ村まで電車に乗って遠征して買った思い出の1枚です。気にしてなかったんですが、もしかしてまあまあレアな感じのUK盤みたいなものを買っていたのかと思っていまチェックしたんですが、普通にバーコード入りの80年代にプレスされたものでした(笑)。

サイトウ:もう1枚の12インチはいまもハマっているアンダーグラウンドのダンスミュージックのレコードですね。これのリリース自体はちょっと前になってしまいますが、先ほど話した「MISTER SATURDAY NIGHT」から出ているGENERAL LUDD(ジェネラル・ラッド)の『The Fit of Passion EP』。これは手元に届くのが本当に楽しみだった1枚で。

ー このレコードとは、どのような出会いだったのでしょう?

このレーベルにはANTHONY NAPLES(アンソニー・ネイプルズ)の『MAD DISRESPECT EP』っていう決定盤があるんですけど、それに衝撃を受けてレーベルの動向をチェックしていたときにSoundcloudにこの予告編みたいなものがアップされていて、しびれました。トライバルかつ強烈なダブ具合ふくめてポストパンク的な感触もあって、こういう方向性もあるのか、と。あとは、初期の「RHYTHM SECTION INTERNATIONAL」とか「MOOD HUT」、同じ頃のMAX GRAEF(マックス・グレーフ)あたりのビートダウンハウスを更新していた人たちとか、もちろんFOUR TET(フォーテット)まわりとか、このあたりはリリースごとに面白かったです。

ー では、お次の1枚はいかがでしょうか。

サイトウ:さかのぼって90年代にレコードで買ってうれしかったモノ、シリーズですね。ずっと欲しかったレコードが、サンフランシスコのレコード屋さんの壁に飾ってあってビックリしたんですけど、つたない英語で勇気を振り絞って「すいません、あれが欲しいです」と言って買いました(笑)。1987年に「MAXIMUM ROCK N ROLL」からリリースされた、イーストベイパンクシーンのコンピレーション7インチ『Turn It Around!』です。

ー 海外で買ったということで思い入れもあり、喜びもひとしおですね。

サイトウ: 黄色いジャケットは同じくイーストベイのパンクバンド、CRIMPSHRINE(クリンプシュライン)のレコードです。これはすでに持っていましたが、アメリカで売ってるその様子が嬉しくて、旅の思い出込みで買いました。CRIMPSHRINEは、レアなソウルなんかを再発している「NUMERO GROUP」から、最近まさかのレコードでのリイシューがありまして。こういう新しい視点でのリイシューって想像もしていなかったので、すごく面白いなと思いました。

サイトウ:そしてDAVID BATISTE & THE GLADIATORS(デビッド・バスティエ&グラディエーターズ)の『Funky Soul Part 1&2』。これは昔住んでいたところの隣の駅に最高の中古レコード兼古本屋さんがあって、そこの大充実していたニューオリンズコーナーで出会った1枚です。タイトル的に絶対買わなきゃだめだなと思って買ったらタイトル通りのやつだったっという(笑)、本気の期待通りの1枚でした。ドラムをはじめ7インチに刻まれた全楽器の鳴りがすごいです。

ー そして、最後の1枚です。

サイトウ:ORGANIZATION(オーガナイゼイション)の『SMOKEY FEELING』は大好きな先輩から「B面、絶対に好きだと思うから」っていただいた大切なものですね。バンドで当時目指そうと思っていたことが、このレコードで最高な感じで表現されていて「この方向性でやっぱり間違いなかった!」と勇気をくれた運命の1枚です。

サイトウ:余談ですけど、このレコードをいただいた当時、DJを始めたころと重なるんですが、家のレコードが増えたので整理をしていたんですよ。それで、以前バイトしていたレコード屋さんの倉庫を掃除していたときに「ボロボロだから好きに持って帰っていいよ」と言われて持ち帰ったまま7、8年放置していたレコード袋があったなと。思い出して開けてみたら中身はボロボロの和物だらけだったんですが、その中の研ナオコさんのレコードを聴いてみようと中身を出したら、これとまったくまったく同じレコードがポロっと出てきて(笑)。

一同:(笑)

サイトウ:出会ったときにものすごい運命を感じたのに、7年ぐらい前からずっと持っていたという(笑)。

INFORMATION

Technics

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インスタグラム:@technics_jp

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