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テクニクスが繋ぐ、ヒト オト 暮らし。サイトウジュン × 依田 亮
Life with Technics.

テクニクスが繋ぐ、ヒト オト 暮らし。
サイトウジュン × 依田 亮

どんな時代であっても音楽は人の生活に欠かせないもの。サブスクなどで聴くのも楽しいけれど、レコードをものとして所持することで、とても豊かな時間を過ごすことができます。そこに欠かせないのが音を鳴らすターンテーブル。最近では趣味でDJをする人も多いでしょうが、ターンテーブルを前にレコードと向き合うということは、場所や時間を超えて人と人とを繋ぐことさえもあります。そんなターンテーブルの王道〈テクニクス(Technics)〉の最新機種「SL-1200MK7」を介して、音で繋がるふたりのレコード愛をお届けします。

レコードは楽しめる幅が広い。

ー 研ナオコさんの皮を被っていたやつですね(笑)。ちなみに、アメリカではCDの売り上げをレコードが抜いたなんて話があるほど、全世界的にレコード人気が再燃していますよね。若い子が手に取ることも増えたそうですし。そのムーブメントに対して思うことはありますか?

サイトウ:みんな楽しそうだし、いろんなレコードがたくさん出るのは嬉しいです。ただその反面、数年前に見た記事で、アメリカあたりではプレス工場が大口リリースのプレスに占拠されちゃって、これまで黙々リリースしていた小さいレーベルのプレスが後回しになっちゃっているっていう話もあったりで。大変な部分もあるんだな、という認識でもありました。いまは改善されてるといいですね。でも、レコードがずっと出続けているというのはいいなって思います。

依田:難しいところですよね。僕の場合はここ2〜3年で急にレコードを買うようになった人間なんですけど、レトロなものを再認識するみたいな感覚ではなく、ハウスやダンスミュージックのレコードを自分が遊ぶために買っているので、世間で言うところのリヴァイバルとはちょっと意味合いが違うのかなと思っています。いままでレコードを買っていなかった人が、なぜこのムーブメントで手にするようになったのかは気になるところなんですが。

サイトウ:それでいうと、最近は過去にプレスされていたクラシックスとされるレコードが、現代の丁寧なプレスでもう一度、たとえば重量盤なんかでリリースされてますよね。値段はちょっと高くなっちゃってますけど、ちゃんと良質なプロダクトとしてもう一度世の中に発信されているのはいいなと思ってます。

依田:レーベルでいうと「メロディーズ(MELODIES INTERNATIONAL)」とか「PEOPLES POTENTIAL UNLIMITED」とかですかね?

サイトウ:レア方面でいくとそのあたりだし、例えば「Be With Records」とか、「Too Slow Too Disco」とか、「Aloha Got Soul」もそうですね。超レア盤もありつつ、そこまではいかないけど、いわゆるクラシックス的なやつを再編集したり、7インチのフォーマットにしたり。「Numero Group」「Light in the Attic」「Music From Memoly」などなど、キリがないですね(笑)。

依田:しかもそれって、もしかしたらオリジナル盤よりも音質的にはリマスター盤の方が良かったりすることもあったりしますよね。

サイトウ:本当のオリジナル盤のよさとは少し異なるかもしれないけど、ただ雑にリプレスされたものとは違うよね。値段は張るけど、ずっと手元に持っておきたくなるような一生の付き合いのお宝アイテムとしてはすごくいいのかなと。もちろん買いやすい値段のレコードも大事ですけどね。

ー 改めての質問ですが、レコードの魅力はどういう点にあると思いますか?

サイトウ:レコードの好きなところって、新譜もあれば先ほど話したような愛情たっぷりなリイシュー盤があったり、偶然出会った激レア盤みたいなのがあったり、普通に手に入りやすいモノでも、本人にとって思い入れたっぷりなドラマが生まれたり、とにかく楽しめる幅の広さっていうのはあると思います。

ー たしかに、いまではさまざまな音楽フォーマットがあり、サブスクも普及して気軽に音楽が聴けるようになりました。でもレコードはそれらと違い、体験や思い出も込みってイメージがあります。

依田:僕もいま現在一番音楽を聴いているのって、サブスクだと思うんですよね。でも、サブスクが一番好きかというとそれも違う。かといって、なくなるのは困るし、レコードも大好き。だから、全部必要というか(笑)。

サイトウ:僕もアナログオンリーかというとそうではなくて。好きな音楽はなんでも聴きたい、すぐに聴きたいって思うタイプなので、CDでもサブスクでもYouTubeでも、レコード屋さんの視聴MP-3でも、なんでもいいからとにかく早く聴きたい派なんですが(笑)。でも、レコードで音楽を聴く時間がやっぱり一番濃い気がします。

ー それはどんなところが違うのでしょう?

サイトウ:鳴っている音楽に対して真剣に向き合っている、集中して聴いている感じがするんですよね。録音された音楽を聴く体験としては一番贅沢で濃厚なもの、という感覚があります。きっとこういうインタビューでレコード好きの人たちが言っていることと同じになってしまうと思いますが、レコードを取り出して、ターンテーブルに置いて、針を落とす。その一連の作業はもしかすると面倒なことかもしれないけれど、そこに重みがあるというか、だからこそのよさは、やっぱりありますよね。あと、久しぶりに手に持ったときの“再会した感”もレコードが一番かな。

依田:物体として、ですよね。

サイトウ:そう。物体として出会ったときの、目の前に相手がいる感じ。久しぶり!って気持ちになるんですよね。

依田:その感覚、僕もわかります!

取材後も音楽話が止まらないおふたりでした。カットされている部分もありますが、お話で出てきたレーベルやミュージシャンの一部をコチラにまとめみました。よかったら聴いてみてください!

INFORMATION

Technics

0120-878-982
jp.technics.com
インスタグラム:@technics_jp

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