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加賀美さんと梶さんに質問です。 「カッコいい」ってなんですか?
What is Cool?

加賀美さんと梶さんに質問です。
「カッコいい」ってなんですか?

現代美術作家の加賀美健さんと、スタイリストでありファッションブランド〈サンセサンセ(SANSE SANSE)〉のディレクターでもあるの梶雄太さんは、古くからの友人同士。ふたりのは何事に対してもフラットな目線をもち、誰にも媚びず、独自のスタンスを貫いていてカッコいい。単に奇をてらうのではなく、きちんと意味があって筋が通っているのです。そんなおふたりに「カッコいい」について語ってもらいました。いつになく真面目(?)なトーンで話す加賀美さんと梶さんによる回答は、表現者として持っていたい矜持のようなものでした。

「やらないでください」って言われても、やり続ける。

ー 今回は「かっこいい」についての議論だったわけですが、そろそろおふたりなりの答えを教えて欲しいです。

加賀美&梶:…。

一同:

加賀美:難しいよね、どうする(笑)?

ー お話の中にあった「ファッションにもオチをつける」「伝え方のセンス」「自分の言葉で発信する」ということをできている人がカッコいいということですかね。

加賀美:そうだね。ブランドものを着ているとか、有名人と繋がっているとか、そういうことじゃなくて、まずは自分自身が輝くこと。魅力的でかっこいい人は、オリジナリティがあるから。

ー 発信というのは、誰でもしていいものなんでしょうか?

加賀美:もちろん、そこに制限なんてないよ。だけど、やっぱりセンスが必要だよね。

梶:そうなんだよ。暴走したり、過剰になったりするとよくない。身のわきまえ方であったり、マナーやモラルという部分もセンスに含まれるよね。

加賀美:インスタグラムを見てても、そういう人っているよね。もしかしたら俺もそう思われているかもしれないけど(笑)。

梶:俺は若い頃にインスタやってたら、きっとヤバかったと思う。悪い意味で。無理することが美学みたいに思って時期があったから。

加賀美:梶くんの若い頃のインスタはヤバそうだね(笑)。

ー いまは発信の方法がいくらでもあるから、逆にそのセンスが問われるということですね。あとは先ほど梶さんが仰っていたように「一歩踏み出す勇気」も必要だと。

梶:あえてリスクを背負うという意味ではないけどね。別の世界を見て見たいというか、好奇心だよね。人に見せたいというよりも、まずは自分が見たい世界を自分で選んで、そこから足を踏み入れてみるということ。

でも、そもそも俺たちってカッコいいって思われてるのかな? 自分たちがいいと思ってやってても、意外と周りに通じてないことって多いじゃん。

加賀美:だけど、こういうのを20年近くやってるんだよ? それを考えたらすごいと思うけど。普通ならそこから進化するはずなのに、俺たちあんまり変わってない(笑)。

梶:たしかにね(笑)。俺も健くんも子供が生まれて、逆に拍車がかかったよね。普通守りに入るじゃん。でも、それが全然なかった。本当に根っからなんだよね。

ー おふたりのこと、カッコいいし、おしゃれだと思ってますよ。

加賀美:いま、言いながら鼻が膨らんでたよ?

梶:ウソ発見器じゃん(笑)。

ー 本当に思ってます!

梶:これから俺たちやっていけるかな?

加賀美:「もうやらないでください」って言われても、やり続けるでしょ(笑)。

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