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Honda eで日本のアメリカへ。
EV will be NEW NORMAL! Vol.1

Honda eで日本のアメリカへ。

コロナ禍のバカタレのせいで、海外旅行に行きにくいいま。でも、もう旅欲ははち切れんばかりにパンパンっす。そこで我々、考えた。「日本にいながらアメリカを感じるにはどうすれば良いか」。その答えが、日本にあるアメリカっぽい場所を巡るというこの企画。足も、普段使い慣れていないEVにすることによって、旅感がさらにアップするのでは? ということで、「Honda e」に乗り込んで、一路アメリカを目指したのだ。

  • Photo_Masaru Furuya
  • Text_Takashi Sakurai
  • Edit_Keisuke Kimura

意外とあるよね、日本のアメリカ。

ウエスタン村は、もう十数年休園中という伝説のアメリカ。内部はかなり廃墟化が進んでいるようで、ネットでは猛者が侵入して記事を上げていたりする。とっても小さくラシュモア山の大統領達の姿も。下はたまたま通りかかったら、めちゃくちゃレッドウッド国立公園だった日光街道。レッドウッド国立公園は、カリフォルニア北部にある巨木の森で、世界一高い木があることでも有名。こっちは杉だけど……。

宇都宮で立ち寄ったダイナー&カフェ、その名も「マザーロード(Route66の別名ね)」。なんの前知識もなくフラッと入ったんだけど、これが大当たり。自分が経験した本場のダイナー事情(たいていマズイ)からすると、この店のクオリティは段違い。

2日目も、マウントラシュモア(ウエスタン村)、レッドウッド国立公園(日光街道の杉の巨木)と来て、ダイナーでは巨大ハンバーガーもバッチリ決めるという華麗なるアメリカコンボ。もはやこの頃になると、「Honda e」は、ただの移動手段ではなく、旅の苦楽を共にした相棒でしかない。

宇都宮市内で充電ステーションを検索して、向かった先はなんとタクシー会社。EVタクシー用に導入したものを一般に開放しているんだとか。料金は30分500円。支払いは現金のみという珍しいパターン。

デザインも〈ホンダ〉の遊び心が詰まっていて、なんだかついつい擬人化したくなる。丸いんだけど流線型じゃない。内装はシックなんだけど質素じゃない。ハイテクなんだけど、どこかゲーム機のような懐かしさもある。トータルパッケージのバランス感が素晴らしい。

新鮮だったのは、本来サイドミラーがある部分がカメラになっていて、側面後方の様子が車内モニターに映し出されるところ。視線移動は最小限で済むし、助手席側からもばっちり見えるからダブルチェックできる。全体を通して、安全面にものすごく力を入れているクルマなのだ。

「朝、クルマを拭いてる時に、愛が芽生え始めてるな、と感じました」

キムラもボソッと呟く。

旅の終着点は、日本にあるリアルなアメリカ、横田基地。

旅の終わりはいつだって寂しいものだけど、今回はそれに加えて「Honda e」とお別れするのがなんだかとっても切ない。

エンジン好きだし、電気自動車を手に入れるのは遠い未来かと思っていたけど、今回の旅のお陰でその未来がぐっと近づいた。

EVって、もっと味気ない乗り物かと思ったら、ぜんぜん。「Honda e」には、むしろ味しかなかった。

INFORMATION

HONDA e

公式サイト

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