国際的なスポーツの祭典はやっぱり別格。その気持ちをここで表現するのもアリ。
そんな中村選手、テーブルに置かれた「MY G-SHOCK」のパーツを眺めながらワクワクした表情で「これは悩みそうですね」と語りだします。

「基本的にはシンプルなものが好きなので、自分が持っている服とかは白や黒が多いんですよ。国際的なスポーツの祭典に出場したときはゲンを担いで金色の〈G-SHOCK〉をつけてましたけど(笑)。あと、自分はカラダがあまり大きい方ではないので、ごついモデルよりも比較的に華奢なアイテムのほうが好きなんです。だからこの5600シリーズは自分に合っていますね」
そう話しながら早速「MY G-SHOCK」の体験をスタートさせます。



「文字板はどれもシンプルな配色でいいですね。自分がつけることを考えたら、この真っ黒がいいのかなぁ。赤いベルトもカッコいいですね。あと黄色もなんだか気になります」
パーツごとに色を決めるのではなく、いろんな組み合わせを縦横無尽に試しながらお気に入りのカラーリングを模索する中村選手。「なんか意味のある配色にしたほうがいいのかもしれない」と自分とゆかりのある色を探ります。

「自分が乗っているBMXは白黒だから、シンプルになりすぎちゃうし、好きなスポーツチームの色といってもぼくはあんまりスポーツ見なくて…。あっ! でも、この黄色と黒の組み合わせは『クレイジー・ビー』の配色ですね。ぼくは格闘技が好きで、堀口恭司さんをめちゃくちゃリスペクトしているんですよ。このカラーリングはいいかもな」
総合格闘技のジム「クレイジー・ビー」が大好きだと語る中村選手は、そのイメージカラーである黄色と黒の組み合わせが気に入った様子。でも、そこで決定には至らず他の配色もさらに試します。

「白と赤の組み合わせもジャパンカラーでいいなと思って」
国際的なスポーツの祭典に出場し、日の丸を背負った中村選手。この組み合わせは彼ならではの配色とも言えます。
「日本の代表であることはそこまで意識しないようにしてましたけど、やっぱり舞台の上に立つとそれを感じてしまうというか。他の大会ではそこまで感じなかったんですけど、あの大会はやっぱり別格でした。ぼくとしては金メダルを取るつもりで臨んだから、すごく悔しい思いをしたけど、逆に世界でいちばんの大舞台で、しかも自国開催の大会でそういう経験したからこそ、これからはどんなときもプレッシャーにも負けずに挑めるなとも思っていて。そのときの気持ちをここで表現するのもアリですね」


とは言いつつも、それでもさらに試行錯誤を繰り返す中村選手の姿を見ていると、限界を越えようとするアスリートの精神がここにも宿っているように感じられます。
「じつは紫もちょっと気になっていて。紫ってぼくの地元である京都のイメージカラーなんですよ。それでむかしBMXの色をその色にしていたこともあって。なんか紫色の『G-SHOCK』ってあまり見たことないし、せっかくならそういうのをつくりたいですよね。地元を象徴する色っていうのも相まって、これが自分的にいちばんしっくりきます」
