77サーカ×ワイルドシングスのコラボアウターを着こなす、ファッション巧者3名のスタイルサンプル。
細部に至るまでこだわりが尽くされたディテールワークの数々に、特徴的なビッグシルエット。この個性的なアウターを、果たして、どのように着こなせばよいのか。そこで今回はファッション感度の高い3名にご登場いただき、セルフコーディネイトをしてもらいました。それぞれアプローチが異なる、三者三様の着こなしをご覧あれ。
Style Sample 01
77circa × WILD THINGS Luster Print M-48 Test Sample Coat Black
モダンな印象になる生地の光沢感。PROFILE
「川村都スタイリストスクール」を卒業後、五十嵐孝智氏に師事し、2011年に独立。雑誌や広告、ブランドのカタログを中心に幅広く活躍中。モードとカジュアルを軸にしながら、異なるエッセンスをミックスしたスタイリングを得意とする。
ー 着こなしのポイントを教えてください。
井田:最初はコートにボリュームがあったので、太いパンツを合わせてモダンにコーディネイトをするつもりでした。でも、ウエストのドローコードを絞ってみたら、ドレープした陰影がアクセントになって、それ自体がモードっぽく、モダンに見せられると感じたんですよ。そうすると、最初に考えていた太いパンツだと、コート主体のコーディネイトになっちゃう気がして。だから、自分の日常的な着こなしに合わせたほうがいいと思い、最近の気分である70’sの着こなしに合わせました。計算してコーディネイトをするよりも、いつもの格好に羽織るくらいの方がちょうどいい気がします。
ー トップスには、レザージャケットをレイヤードされていますね。
井田:かなり大きめのシルエットなので、もっとボリューミーなアウターをインナーとして着てもいいのかな、と思いましたが、レザージャケットとブーツカットのパンツを合わせて、シャープな着こなしにしました。ボリューム感のあるアウターをレイヤードするなら、ワイドパンツでもよかったかもしれませんね。

ー 他に着こなしのポイントになっているのは?
井田:袖口を折り返して、袖にもボリュームを出しています。ウエストを絞って出したドレープ感に加えて、フォルムに動きが出ました。自分のアレンジでシルエットを楽しめるのがいいですね。
ー 着心地のほうはいかがですか?
井田:ぼくは軍モノのずっしり着られるコートをいくつも持っていますが、これは軽くていいですね。暖かくて動きやすい格好したいけど、きちんとオシャレしたい時にぴったり。シルエットがいいから、組み合わせを考えなくてもオシャレに見せられます。

ー クラシカルなディテールでありながら、生地感とシルエットによって現代的な印象ですね。
井田:〈77サーカ〉は古着をモチーフに再構築しているけど現代的で、古着好きのぼくもいいなと思うものばかり。現代的すぎると着ないものもあるので、デザインの塩梅がちょうどいいと思います。