憧れの色で、“アガる”一本を。
全く違う方向性にもチャレンジしたくなった橋本さんは、2月に登場したばかりのビビッドなスケルトンカラー(左のピンク、イエロー、ネイビー)にも注目。橋本さんの中に広がる色の世界について、話は広がります。
「ピンクは物心ついた頃には、すでに好きだった色。でも、私自身が似合うと言っていただけるのは、黒やブルーなんです。そういう意味では憧れも含まれる色かな。スケルトンのブルーはですね、奄美大島の深海みたいな色。神秘的で、落ち着いています。黄色は、素材ですごく印象が変わりますね。スケルトンには太陽のような明るさがあるけれど、マットなイエローだと冬の陽だまりのように感じます」
2本目はピンクを基調に、パーツを組む橋本さん。微妙な色の違いを吟味しながら、“らしさ”を表現してくれます。
「先につくった方は、大人になったからこそつくれたニュアンスカラーでしたが、もう一つ選ぶなら大好きなビビッドピンクは絶対使いたい。時計のような小物ならトライしやすいですしね。白とピンクの組み合わせは、絶対に間違いのない組み合わせなんですが……スケルトンとマットの素材をミックスすると、もっといい!(笑)」
「最高に可愛いのができました。趣味でボクシングをするのですが、これなら気分も上がりそう。汗も気にせずつけられて、日頃のファッションのアクセントにも、もちろんいい」
ポップなカラーを白いマットなベルトで馴染ませ、まるでキャンディのような一本にまとめた橋本さん。
「白とピンクの2色だけでも、バリエーションが出来過ぎて、今回は時間がかかってしまいました。結局、文字板とフレームをピンクでワントーンに、ベルトはマットな白のみに。遊び心も入れたかったので、またバックルを3色使いしています」
終始楽しそうな表情を浮かべながら、「MY G-SHOCK」を完成させた橋本さん。今回の感想を尋ねると、時計と演技の関係性についても教えてくれました。
「今日は自由に時計づくりができて楽しかったです。時計の魅力を改めて実感できました。お芝居の上では役柄によって、時計をつける役、つけない役があるんですよね。絶対に時計をしている役には、仕事をバリバリこなす人や、社交性のある人というイメージが生まれる。時計をしていない会社員だと、どこか野性味が残ったり(笑)。時計の有無で、人の内面が物語られることはありますよね。私自身は、時間を確認するなら携帯よりも手元を見たいなって思います」
「なかでも〈G-SHOCK〉は、親近感のある時計だから好き。地位や立場を説明する時計ではなくて、フラットな感覚を感じます。目上の人が、機能的でタフな〈G-SHOCK〉を付けていると、そのこだわりが、硬派にもうつるし、会話の入り口にもなる。その人の魅力的な部分を伝えてくれるアイテムだと思います」