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ファッションとスポーツ。両者が交わる現在地とは。
HOKA ONE ONE "ORIGIN STORY"

ファッションとスポーツ。両者が交わる現在地とは。

テクノロジーの進化により、スポーツウェアとファッションアイテムの境界が曖昧になってきている昨今。一方で日常を華やかに彩るファッションと、明確な目的を遂行するために開発されたスポーツウェアでは、モノとしての存在価値が根本的に異なります。そんな両者がなぜ、いま共鳴しているのか。スポーツとファッションが交わる現在地について、スポーツウェアを日常に取り入れている〈ジャーナル スタンダード〉の松尾忠尚さんと〈レショップ〉の金子恵治さんに、「フイナム」の山本博史が迫ります。あわせて、両ショップで展開される〈ホカ オネオネ〉の新作シューズもご紹介。

PROFILE

松尾 忠尚(写真左)

〈ジャーナル スタンダード〉ディレクター。1975年生まれ。2000年、ベイクルーズ入社。ショップスタッフやバイヤーなどを経て現職。

PROFILE

金子 恵治(写真中)

〈レショップ〉コンセプター。1973年生まれ。「エディフィス」のバイヤーなどを経て独立。その後様々な活動を経て、2015年に「レショップ」を立ち上げる。

PROFILE

山本 博史(写真右)

「フイナム」副編集長。1978年生まれ。自由参加型のランニングコミュニティ「フイナム ランニング クラブ♡」を主宰。

三者三様。日常におけるスポーツとの関わり方。

山本:ぼくは日頃から走ることを習慣にしていて、フルマラソンも走るし、100キロや100マイルといったロングレースに出ることもあります。松尾さんと金子さんは日頃どのようなスポーツに親しんでいますか?

松尾:私も日頃から走っています。ただ、競技志向はなく、マラソンなどのレースにはあまり興味がありません。私の場合、メインのアクティビティは登山です。スタイルとしてはファストパッキングやスピードハイク。軽量化したテントや寝袋を背負ってアルプス縦走も行きますし、低山ではトレイルランも楽しみます。

金子:私は自転車がメインです。シクロクロスというオフロード競技も楽しんでいます。あと、ランニングも少々。1年ほど前に足を痛めてしまって、しばらくお休み中なのですが。

山本:なるほど。そんなおふたりにとって、ファッションとスポーツっていまどのような関係にあると思いますか? ぼくは7年ほど前に本格的にランニングを始めて以来、ファッションやモノに対する価値観が一変しました。もともとファッションが好きで、その楽しさはよくわかっているつもりですが、ランニングにのめり込むほど、着飾ることやお洒落にこだわることが空虚に思えてきて。いまでは“走れる服”しか着なくなってしまいました。

金子:だいぶ極端ですね(笑)。

山本:走ろうと思えば、いつでも100マイル走れる。これがいまのぼくにとって服やモノを選ぶ基準です。

松尾:山本さんのお話、すごくよくわかります。私もTシャツはコットンではなくウールや化繊を選んだり、バッグはトートではなくバックパックを選んだりすることが少なくありません。いつでも走れる服選びを意識している点では、私も似たような感じかもしれませんね。山本さんほどガチではないですが(笑)。

山本:走るときに快適な服が、日常で快適じゃないわけがないですからね。

松尾:じつは〈ジャーナル スタンダード〉でも、本格的なスポーツやアクティビティで使えるアイテムを長年にわたって取り扱ってきました。防水透湿性に優れたレインジャケットだったり、高機能な登山靴やランニングシューズだったり。自分自身、北アルプスや南アルプスの3,000メートル級の山によく行くのですが、そういった過酷な環境下でも使える本格的な機能を備えた服やギアが〈ジャーナル スタンダード〉にもあるんです。あくまでもファッションを軸にしたセレクトショップなので、大声ではそう言いませんけれど。

金子:私もかつて自転車で通勤していたときがあって、その頃の服選びは機能を重視していました。でも、いまはスポーツのときの服装と仕事のときの服装はわりと明確に分けることのほうが多いかな。とはいえ、機能的な服は昔もいまも好きなので、選ぶときは意識しますし、自分のワードローブを見渡すと、なにかしらの機能を備えたものが多いです。そもそもメンズファッションって、スポーツ、ワーク、ミリタリーなど、なにかしらの機能をかたちにしたものが多いですから。

山本:金子さんが手掛ける〈レショップ〉では以前、〈LERC〉というレーベルでランニングウェアをつくっていましたよね。

金子:あれはまさに機能性とファッション性を融合させたもので、ミリタリーウェアをモチーフにしたランニングウェアです。いまの技術と生地があれば、アイデア次第でなんでもつくることができる。ファッションとスポーツを両立させるモノ作りのための土壌が、以前よりもはるかにできあがっていると感じます。

山本:そうですね。とはいえ、スポーツウェアって全般的にまだガチな雰囲気が残っているのが正直なところ。工夫でさらに良くなる可能性を秘めていると思います。

INFORMATION

デッカーズジャパン

電話:0120-710-844
www.hoka.com/jp/

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