大竹しのぶとの新婚旅行のエピソード。
ー 買い物をパパッと済まされるということは、女性の買い物には付き合いづらいのではないですか?
女性の買い物は大竹しのぶさんで懲りてるんで、もう一生、女性と買い物には行かない。そう心に決めている。昔、新婚旅行先のローマで大げんかになったんやから。
ローマのお店で、あれがいい、これがいいって1時間くらい待たされて。俺がちょくちょくタバコを外で吸うから、もう足元にタバコの山ができるくらい。結局、お店から出てきたら、いいのがなかったって。「Tシャツの1枚くらい買うたれ」って、向こうは「なんでそんな大声出すわけ?」って、えらい大げんかになった。
それからちょっと仲直りして、「真実の口」に行ったら、台湾の観光バスが来てて、その乗客がみんなドラマ『男女7人夏物語』の大ファンで、もう大騒動だったの。桃子(しのぶ)と良介(さんま)がいる、ぎゃー! って。俺が言葉も分からないから、ちょっとだけ無下に「すんません」って言ったら、「そんなにきつく言わなくていいんじゃない?」「いや、危ないやろ」って、また大げんかして、2日くらい口をきかなかった。「真実の口」の前やのに嘘ばっかりで、もうわけ分からん話になった思い出があります(笑)。

ー なかなか強烈なイタリアのエピソードですね。
「ワールドカップ」イタリア大会に合わせて行っているんですよ。その時に、アルゼンチンとイタリアの対戦がナポリであって、(アルゼンチンの)マラドーナは(クラブチームの)ナポリを前年優勝に導いているから、地元の観客から大歓声で迎えられると思っていたら、実際は大ブーイング。で、マラドーナは泣いたんですよ。
その姿を俺がカメラで撮ってたんです。マラドーナが泣いたっていうのは歴史的ニュースなんやけど、マラドーナの涙を撮ったというのは、すごいことだったんですよ。で、ホテル帰ったら、大竹さんが「その画像、消したよ」「え?」って。「マラドーナが何か知らないけど、いらないじゃん」って。「いらないじゃないやろ」って、また大げんか(笑)。イタリアはいい思い出ないんですよ。