〈ダイリク〉をきっかけに、一人暮らしのライフスタイルを良くする。
ー 「BAYCREW’S DEPO」では、大陸さんがデザインされた家具も販売されるそうですね。
岡本:服だけじゃなく、映画や音楽、家具など、好きなものが増えるきっかけになればと思って。そこで、最初はずっとやってみたいと思っていた家具をつくってみたんです。「LIVING ALONe」というテーマを設けて、一人暮らしをしている方が、ちょっとでもいい生活を送れたらいいよね、という想いを込めています。
阿部:大陸の家に行ったとき、部屋がすごいかっこ良かったんです。彼の影響で、欲しいと思った家具もあったりして。だから、〈ダイリク〉というブランドに触れることで、家具だったり、ライフスタイルを良くすることができるんじゃないのかなって思っています。

ー テーマの「LIVING ALONe」は、一人暮らしの方に向けたものだったんですね。
岡本:『ホームアローン』が好きだったので、それと掛けている部分もあるんですけど。ぼくがコレクションをつくるとき、いつも“キッズ”というテーマがあって。田舎から都会に上京して、一人暮らしを始めて、いろいろ頑張ってる男の子というか。そういうキッズにとって、家具や雑貨って、服ほど気軽に知れる機会が少ないのかなと思うんです。なので、〈ダイリク〉を知ってくださることで、そこから素敵な家具を家に置きたいなって思ってもらえたら嬉しいです。

ー どんな家具がラインナップするんですか?

LIVING ALONe ”HOME KIDS Picture” RUG ¥15,400
岡本:このラグは、「417 エディフィス」さんで初めて取り扱いしてもらったシーズンのロゴを落とし込んでいます。
阿部:これは〈ダイリク〉にとって欠かせないロゴの一つだね。
岡本:家の玄関でもトイレでも、どこに置いてもちょっとテンションの上がるアイテムを想像してつくってました。ラグをきっかけに、家具について色々知っていくのも楽しいんじゃないかなと思います。実際に買わなくても、これをきっかけに大人になってちょっと余裕が出てきてたときに家具を買いたいなと思ってもらえたらいいですね。
ー 〈ダイリク〉の服と同様に、家具にも映画からの影響はあるんですか?

RIVERGATE for LIVING ALONe SINGLE SOFA ¥176,000
岡本:はい。例えば、〈リバーゲート(RIVER GATE)〉というブランドと共作したソファは、1人で映画を観るときを想定したものです。デザインは映画館のシートをイメージしていて。シリアルナンバーとして、座席番号みたいなプレートも付けようと考えています。

阿部:1人掛けのソファなのに、これだけ奥行きがあって幅も広いものは珍しいんじゃないですかね。横にポップコーンを置いたり、足を座面に乗せたり、いろいろな使い方ができると思います。
ー 映画好きの大陸さんだからこそのデザインですね。
阿部:〈ダイリク〉を語る上でも、やっぱり映画は絶対に欠かせない。連絡が遅かったときの言い訳は、大体「すみません映画観てました」ですから(笑)。
岡本:すみません(笑)。
ー ちなみに、大陸さんの中でインテリアや部屋の雰囲気が好きな映画はありますか?
岡本:『アウトサイダー』『グーニーズ』『ギルバート・グレイプ』とか、あのほっこりしている感じが好きですね。ちょっと田舎っぽいんだけど、家具や食器が全部すごいおしゃれに見えるというか。

ー 今回の家具作りもそうですが、〈ダイリク〉といえば先日の東コレでランウェイデビューもされていましたが、今後も様々なことにチャレンジしていこうと思っていますか?
岡本:まずはもっとつくれる服の幅を拡げたり、アップデートしていきたいというのはありつつ、〈ダイリク〉というブランドとして色々な面を見せていきたいです。それがもしかしたら本だったり、映像だったり、どういう方法になるかは分からないですけど。何も知らないからこそ、初期衝動でやってみたものが良いものになったりすることもあると思うので、そういう気持ちで阿部さんや、「ベイクルーズストア」さんとも新しいことに挑戦していきたいと思ってます。
ー 阿部さんは、「BAYCREW’S DEPO」を活かした今後の計画などはありますか?
阿部:さっきも言ったことになるんですが、〈ダイリク〉との取り組みと同じように、たくさんのお客様に「BAYCREW’S DEPO」に足を運んでもらえるように、ここでしか買えない商品ラインナップを心がけていきたいですね。