とにかくいいのがスーピマコットン。


〈ユニクロ〉ドライカノコポロシャツ ¥1,990、バッグにかかったシャツ ¥2,990、ショーツ ¥1,990(すべてユニクロ)、〈ティンバーランド〉靴 ¥19,800(ティンバーランド/VFジャパン 03-6388-0829)、〈usedのジャンスポーツ〉バッグ ¥6,380(ベルベルジン 03-3401-4666)、その他(スタイリスト私物)
Standard item 02
ユニクロ ドライカノコポロシャツ

このポロシャツのボディの表地7割にスーピマコットンを使っている。残り3割がポリエステルなのは、耐久性などを考えた結果なのでご安心を。さて、“とにかくいいのがスーピマコットン”なんて書いてしまったけど、その良さを改めて説明しよう。知識は服をより楽しむための手がかりになることもあるのだから。
スーピマコットンは繊維の長いコットン品種のことで、繊維が長いと糸にした時に毛羽立ちが少なくなり、生地は、滑らかで強くてしなやか、見た目にも光沢が出て上品になる。さらに、その上品な光沢感としっとりとした風合いを生かすべく、表面は王道の鹿の子編みに。いい素材を、奇をてらわずに王道で味わえるのはさすが。
上品な表情をたたえる表面の一方、肌面は乾きやすく縮みにくいポリエステルを採用し、ドライ機能を付与。汗ばむ季節でもさらりと着れる。

ポロシャツは襟が9割……なんて説は聞いたことがないけど、実際ポロシャツの成否は、襟によって決まると言っても過言ではない。このアイテムは、襟が美しく見えるパターンの考案、襟の形や大きさのミリ単位での調整、熟練した職人の工夫という各工程でのこだわりによって、襟が立体的に立ち上がってくる。襟の美しさは、ぜひ注目して欲しいポイントだ。
さらに、襟と袖口という重要なパーツの耐久性もバッチリだ。襟と袖口のリブは耐久性のある特殊な紡績糸を使用しているので、繰り返し洗っても色褪せにくい上、型崩れもしにくい。襟と袖口が色褪せているポロシャツは、想像以上に貧相に見えてしまうことはおさえておきたい。
今回のスタイリングのように、ギアショーツなどを合わせてみると、日常使いにちょうどよくカジュアルダウンできるので、ぜひ取り入れてみて欲しい。ここで紹介したグレーのほかにも、グリーンやピンク、イエローなど鮮やかなカラーバリエーションも展開しているから、ポップな着こなしを楽しむのも大いにありだ。